「家にあるものでコーヒードリッパーを作りたい!」【お願い!たけだバーベキュー #7】

「家にあるものでコーヒードリッパーを作りたい!」【お願い!たけだバーベキュー #7】

2022.3.9

どうもこんにちは! たけだバーベキューです。
いやーありがたいことに、前回の「廃油キャンドルの作り方」ですが、「作ってみます!」「今度やってみたいと思います」などたくさんの反響をいただきまして、ほんとに嬉しい限りです!
ひとつのお願いから、こんな風にいろんな人のやってみたいにつながっているのは素敵なことですよね。
ただ、いまだに「炭の上で直接ステーキ焼いたよー!」というメッセージは届いておりません!(第3弾のお願い参照)
試してみたよ報告、どんどんお待ちしております!
さて、今回解決してもらいたいというお願いがこちら!

キャンプ料理のお悩みvol.7

「バーべさん、いつも楽しく拝見させてもらっています。
私はキャンプ初心者なのですが、いつかやってみたいのが、キャンプの朝にドリップコーヒーを淹れながら、朝食を楽しむことです。しかし家ではインスタントを飲んでいて、ドリッパーなどがありません。
来たるべきキャンプコーヒーのために、家にあるもので簡単にドリッパーは作れないでしょうか?

 
今回もいいお願いが届きましたね!
確かに、キャンプの朝に飲む淹れたてのコーヒーほど美味しいものはないですからね。僕も大好きで、アウトドアでも家でもドリップコーヒーを飲んでいます。インスタントに比べて香りと深みが格段に違うので、依頼者の方にもぜひ本格的なドリップコーヒーを飲んでいただきたいです!
ということで、僕が試行錯誤の末にたどり着いた、手作りコーヒードリッパーの作り方をお教えしましょう!
 

アイテム選びに悪戦苦闘!これならドリッパーが作れます!


まずはドリッパーとともに必要なのが、フィルターですね。
 
何で代用できるのか、いろいろ考えてみました。
まずは「マスク」。網目も細かく、豆を入れてドリップしたらいい感じにコーヒーが抽出できるのではと考えたのですが、マスクは今後も必需品になってくるので、フィルターにするのはもったいないと思い諦めました。
 
次に考えたのが「靴下」。袋状になってるし、ネルドリップという布のフィルターで淹れる方法もあるなぁと思ったのですが、「誰が靴下で淹れたコーヒー飲むねん!」というセルフツッコミがすぐさま飛んできたので却下。
 
そこで行き着いたのが「キッチンペーパー」です。素材も紙ですし、これなら家庭にもありますよね。というわけで、フィルターはキッチンペーパーで作ることに決定!
 
そして肝心なのがドリッパーですね。
 
これは悩みました!
まず思い浮かんだのが「紙コップ」。底に穴をあけて、そこにペーパーを入れて落とす。おそらく落とせはするでしょうが、見た目がよくないし、使用後はふやけて使い捨てになってしまうと思い却下。
 
次のアイデアは「ペットボトル」。飲み口のある上半分をカットし、逆さまにして残った下の部分に差し込むと、飲み口の部分からコーヒーが出てくる仕組みにできるかなと! しかも中に溜まったコーヒーをコップに注ぐこともできるので、これはめちゃくちゃいいのが思いついた! と思ったのです。
がしかし、調べてみるとペットボトルは耐熱性が高くなく、100℃に沸騰したお湯だと溶けてしまう可能性があるとのこと…。めちゃくちゃいいアイデアだと思ったのですが、あえなく却下することに。
 
くー!難しいなぁ」と思ったその時、ふと目に入ったのが作業棚にあったクリアファイル。ちょっと待てよ、クリアファイルを広げて角をカットしたら、でっかいドリッパーみたいになるんじゃね? A4サイズのフィルターが必要になってしまうが、いけるんじゃね?ということですぐさま広げてみると、いい感じの円錐になるではありませんか!


そして適度な三角形にカットすると、程よい大きさのドリッパーになることも発見しました!
これはなんだかいけそうな気がしてきました。あとはこれの広げ方をどうするか。解決のヒントになってくれたのが、僕が昔からアウトドアで使っていた「モンベル O.D.コンパクトドリッパ―」です。これは、メッシュのフィルターのサイドに箸や棒状のものを通すところがあり、それによってカップを安定させてドリップができるというアイデア商品です。
 

このアイデアを参考に、三角形にカットしたクリアファイルに穴を開けることに!
 

そしてそこに割りばしを通します。
 

カップに乗せてみるといい感じに広がってくれました!
 

最後、忘れずに先端部分を切り落としらドリッパーは完成! ここまで来たらあとはもうフィルターをセットするだけです。
 

キッチンペーパーを1枚用意して、まず3角形になるように半分に折ります。
 


左右の端を内側へ折り、クレープの形のようにしたらOKです。
 

ドリッパーにセットして、真ん中から広げれば円錐型のフィルターの完成です。ここに挽いた豆を入れて、あとはドリップするだけ。
ではやってみましょう。
 

ドリッパー完成! 注いでみたお味のほうは…?


沸かしたお湯を恐る恐る注ぐと、めちゃくちゃいい感じにドリップされてるじゃないですか!
抽出速度も、紙フィルターとほぼ同じスピードで落ちています。割りばし用の穴からお湯がもれるわけでもなく、ちゃんと一番底から落ちていってくれています。めちゃくちゃドリッパーです。何を買い足すわけでもなく、本当に家にあるものだけで作れてしまいました。すごくね???
 

そして、気になるのはその味! ドキドキしながら飲んでみると……
 

めっちゃ美味いやないか! 香り高くいつも通りの美味しい味わいを、口いっぱいに広げてくれました。薄いわけでもなく、本当にほどよく抽出されています。ヤバいドリッパーが完成してしまいました!
 

あと、作ってみて思たのですが、これめっちゃ軽いしペタンコになるので、持ち運びに超便利! 洗うときもさっと洗えるし、良いとこしかない!
すみません、少し興奮してしまいました。
 

いかがでしたでしょうか? 今回のお願いも解決できたのではないかと思います。
クリアファイル、割りばし、キッチンペーパーの3つのアイテムがあれば簡単に作れますので、ドリップコーヒーにチャレンジしてみたい方は、ぜひ一度作ってみてほしいです。
ではでは、またの「お願い」お待ちしております。
あ、最後に、どなたか「たけだ式ドリッパー」で商品化お願いします。笑
ナイスバーベ!

WRITER PROFILEライタープロフィール

たけだバーベキュー
アウトドア芸人。2012年12月より「たけだバーベキュー」として活動開始。2013年に、カナダアルバータ州政府からの依頼を受け、カナダアルバータ州BBQ大使に任命される。2014年には狩猟免許、鉄砲所持許可を取得し、特技は鹿を一頭さばけること。スパイス検定2級も所持し、その知識をバーベキューレシピの随所に活かしている。日本全国で出張バーベキューを行っており、その地域の特産品や地域食材を活かしたオリジナルレシピを披露。地域の皆様に、地元食材の新たな食べ方、可能性を感じていただくイベントは毎回好評を得ている。バーベキュー、アウトドアをこよなく愛する、日本で唯一のバーベキュー芸人である。

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