tanaki&namiさんのヴィンテージ、ナチュラル、無骨のいいとこどりスタイル【教えて!みんなのソトレシピ#14】
キャンプの先輩たちにおすすめのギアやレシピを教えてもらう「教えて!みんなのソトレシピ」。第14回目は、超円満夫婦キャンパーのtanakiさん(@tanaki)&namiさん(@y___nami)です。
愛車のランクル80にたくさん詰め込んだお気に入りのギアで作り上げるスタイルや、キャンプ飯や焚き火を思いきり楽しむための導線づくりはとても参考になります。
神戸から香川にUターンし、今まで以上に里山暮らしとアウトドア生活を楽しむお二人に話を伺いました!
CONTENTS目次
1.四国を拠点にソトアソビを楽しむtanaki&namiさん
<tanakiさんのプロフィール>
山あいの緑豊かな環境で育ち、子どものころから「自然」や「ソトアソビ」が身近な存在だったtanakiさん。学生時代から「旅」が大好きで、大学卒業後は旅行会社に就職。バイクで北海道一周、車でアイスランド一周、オーストラリア縦断など、世界中の旅行歴・冒険歴があります。
tanaki:学生時代から時間をみつけては世界を放浪していました。「ソトアソビが好き」という共通点がある奥さんと、キャンプにハマり、休日になる度に夫婦でキャンプに繰り出すように。
関西でサラリーマンをしていましたが、自然に近い環境で暮らしたいという夢を諦めきれず、故郷の香川県にUターン。現在は家業を継ぎながら、自然の中での暮らしを楽しんでいます。
<namiさんのプロフィール>
tanakiさんと同じく、自然豊かな四国で生まれ育ちます。アウトドア好きのお父様の影響で小さいころから家族でキャンプに行くことが恒例行事だったそうです。
nami:社会人になっても、登山をしたり、スキューバダイビングのライセンスをとったりと、五感で自然を楽しむことが大好きでした。
夫と出会い、久しぶりにキャンプに行くと、あまりの楽しさにすっかり虜に!特に私がハマっているのは、キャンプで「簡単&おいしいご飯」を作ること。
シェラカップやメスティンを使って、材料少なく、手間をかけない「ズボラキャンプ飯」を作るのがとっても楽しいんです。青空や星空の下で食べると本当においしく、至福のひとときです。
キャンプを始めたきっかけは?
tanaki&nami:二人とも四国の自然が豊かな場所で育ったこともあり、アウトドアが大好きで、キャンプにも興味がありました。ただ、お互いの休みが合わず、なかなか行けなかったんですよね。
そんななか、奇跡的に休みが重なる日がありました。そこで「今しかないっ!」と、思い切ってテントだけ購入して、レンタカーでキャンプに繰り出したのがきっかけですね。
自然の風景なんて小さいころから慣れ親しんでいたはずだったのに「こんなに気持ちよくて癒されるんだ」と。便利な街で過ごすなかで、忘れていた感情が沸き上がりました。
チャンスを逃さずキャンプに繰り出す行動力に脱帽です。この体験をきっかけにキャンプにハマり、愛車のランドクルーザー80にたくさんのギアを積んで、休日をキャンプ場で過ごすようになったそうです。
2.お二人の好みをバランス良く融合させたキャンプスタイル
テントをはじめ、さまざまなギアをおしゃれにレイアウトしているtanaki&namiさんのキャンプサイト。キャンプスタイルのこだわりをうかがってみましょう。
キャンプスタイルを一言で表現すると?
tanaki&nami:二人が共通で好きな「ヴィンテージスタイル」、namiが好きな「ナチュラルスタイル」、tanakiの好きな「無骨系スタイル」から二人でセレクトする「カスタムスタイル」です!
気分、場所、天候、人数などによって、スタイルを変えているのだとか。「今日はどのスタイルでいく?」なんて話す時間も毎回わくわくして楽しいそうです!ご夫婦の仲の良さをうかがえますね。
サイトの設営で気をつけていることはなんですか?
tanaki&nami:できる限りサイトの雰囲気を統一するように気をつけています。まず、ヴィンテージスタイル、ナチュラルスタイル、無骨系スタイルから、メインスタイルを決定します。
次に1番存在感のあるテントを、スタイルに合わせて選びます。あとは、レイアウトをイメージし、メインギアの設営が終わったら、スタイルにあった小物ギア(ランタンなど)を並べていきます。
持っているものをすべて置くのではなく、「スタイルに合わないものはあえて並べない」という選択も、サイトに統一感がでるのでおすすめですよ。
オートサイトであれば、車とテントの位置を設営前にしっかり決めておくのも重要とのこと。同じ考え方で「テーブルの近くにクーラーボックス」「キッチンの横にゴミ箱」など、事前に各アイテムのおおよそのレイアウトをイメージしておくと、便利な導線確保につながるそうです。
どの季節にキャンプに行くことが多いですか?
tanaki&nami:四季それぞれの魅力があるので一年中キャンプに行きます。ただ、夏は虫が多くなることと、暑すぎるので、私たちは涼しい季節にキャンプの回数が増えます。去年の秋冬は、ほぼ毎週末キャンプをしていた気がします(笑)。
冬の澄んだ満天の星空の下で、焚火やストーブで暖まりながら熱々のご飯を食べるのが最高なんだとか。
お気に入りのキャンプ場は?
tanaki&nami:神戸に住んでいた頃によくお世話になっていた牧野キャンプ場(兵庫県姫路市)です。神戸からのアクセスが良く、山と森に囲まれた自然豊かなキャンプ場です。サイトは基本フリーサイトとなっていて、広い敷地内の好きな場所に設営可能!のどかな雰囲気を楽しみたい人にぴったりです。
スペースに余裕があり、ゆったりキャンプを楽しめそうなフィールドですね。使用料金がかなり安いのに、トイレや炊事場も割と綺麗に整備されており、コスパも非常に優れているところもおすすめのようです。
車への積載で工夫していることは何ですか?
tanaki&nami:バックドアを開けたときに積載がきれいに見えるよう心掛けています。 ランドクルーザー80は荷室が広いほうですが、たくさんのキャンプギアを持っていきたい派なので、荷室がとにかくパンパンです(笑)。
隙間なく積載するコツは、小物ギアをコンテナに入れること。スペースを無駄にせず、積みやすいようにしています。ごちゃついて見えるギアはなるべく前方に入れて、コンテナなどの箱ものを後部に積載。
キャンプ場に行く途中に食材を購入することを見据えて、クーラーボックスを開閉しやすい荷室後部に積載しています。
3.tanaki&namiさんのお気に入りのキャンプギア3選
キャンプ場で一際目を引くおしゃれなtanaki&namiさんのサイト。こだわりのアイテムのなかから、特にお気に入りのキャンプギアを3つ教えてもらいました。
BRUNT BRAVO ONE(オムニバーナー)
tanakiさんは和歌山にあるアウトドアショップ「BRUNT」がオリジナルカスタムペイントしたオムニバーナー「BRAVO ONE」。本体の無骨なデザインと、BRUNTさんならではのカラーリングやディテールに一目惚れしたそうです。
tanaki:見た目だけではなく機能性もかなり高く、陸上自衛隊も採用している超高火力バーナーのため、調理に使うこともできますし、冬場には強力なストーブにもなります。真冬に使える強力なストーブや無骨ギアが欲しい方におすすめです!
スノーピーク ギガパワープレートバーナー
namiさんのお気に入りはスノーピークの「ギガパワープレートバーナー」。 卓上で使える大きめのシングルバーナーです。サイズが合うように作られたテーブルなら、画像のようにはめ込んで使うことも可能です。
nami:このバーナーのおかげで、テーブルで座りながら調理ができて楽になりましたし、熱々のまま料理を食べられるようになりました!残念ながら今は廃盤になっているので、大切に使いたいと思います。
OLD MOUNTAIN OKAMADON
二人のお気に入り調理道具は、シェラカップと組み合わせることで誰でも簡単においしいご飯が炊ける、OLD MOUNTAINの「OKAMADON」。シェラカップを火にかけると、持ち手がとても熱くなることも。火傷することのないように、tanaki&namiさんのようにおしゃれなレザーカバーを付けると、見た目も扱いやすさもぐんとアップしそうです。
tanaki&nami:熱々のおいしい炊き立てご飯がキャンプで気軽に味わえます!ただ白米を炊くだけでなく、親子丼やしらす丼など様々な「シェラ丼」を楽しめるので、我が家のキャンプ朝ごはんに欠かせないアイテムです。
4.tanaki&namiさんのおすすめのソトレシピ3選!
肉料理を得意とするtanakiさんと、#namimeshiでおなじみ、お手軽とおいしさを両立する絶品レシピを数多く生み出しているnamiさん。それぞれの得意分野のレシピを教えてもらいました。
tanakiのシュラスコ風串焼き
「キャンプでテンションが上がる一品です!」と紹介してくれたのは、映画やアニメに出てきそうなワイルドな絵面の肉料理。“肉の塊を串に刺してじっくり焼くだけの簡単料理ですが、見た目が豪快で、焚き火でじっくり焼き上げるのでジューシーです!”と、材料のほか最適な火加減まで丁寧に教えてくれました。
<材料>
牛ももブロック肉・・・500g
おろしにんにく・・・適量
塩・・・適量
こしょう・・・少々
■モーリョソース
ワインビネガー・・・100ml
玉ねぎ・・・1/2個
トマト・・・1個
パプリカ・・・1個
塩・・・小さじ1
粗挽き黒こしょう・・・適量
オリーブオイル・・・大さじ2
<作り方>
1.牛肉におろしにんにく、塩、こしょうをもみ込んでおきます。(前日から冷蔵庫に置いておくのがベスト) 焼き始める前に出しておき、常温に戻しておきます。
2.牛肉を好みの大きさに切り、串に刺していきます。
3.焚き火(熾火がベスト)か炭を用意して焼いていきます。
4.モーリョソース用の野菜を粗いみじん切りにしていきます。容器にソースの材料を全て入れて混ぜ合わせます。(これも前日に作って冷蔵庫で置いておくのがベスト)
5.お肉が焼き上がったら、好みでお肉をカットして、モーリョソースをかければ出来上がりです。
<ポイント>
玉ねぎ、トマト、パプリカで作ったブラジル料理の定番「モーリョソース」をかけると、一気に彩り豊かな一品に!他の料理の付け合わせにも合いそうです。キャンプ場での野菜のカット作業はすこし大変そうなので、tanakiさんのように事前に家で作っていくのがいいかもしれませんね!
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namiのフライパンひとつで作れるカルボナーラ
ランチや夜の締めにおすすめの、シンプルな材料で作れるお手軽カルボナーラです。フライパンひとつで作れるのも魅力的!洗い物も少ないので、まさにキャンプにぴったりの料理ですね。
<材料>(1人分)
パスタ・・・100g
牛乳・・・250ml
水・・・150ml
卵(卵黄) ・・・1個
ベーコン・・・お好みの量
コンソメ(顆粒)・・・お好みの量
<作り方>
1.ベーコンをカットして、フライパンで炒めます。
2.ベーコンに焼き色がついたら、牛乳と水を加えて沸騰させます。
3.沸騰したらパスタを半分に折って入れて茹でていきます。
4.パスタが柔らかくなったら、お好みでコンソメを加えて味を調整します。
5.強火で水気を飛ばして、卵黄を中央に落として完成です!
<ポイント>
パスタを半分に折ることで、フライパンでも調理しやすくなります。水を少なめで茹でることで、茹で汁を捨てる工程がなくなり、フライパンひとつで作れちゃいますよ!
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namiのメスティンバスクチーズケーキ
ダイソーのメスティンを使った、3つの材料だけでできるスイーツ。キャンプ場で話題のスイーツが食べられるとは驚きです!材料が少なく、メスティンとコンロがあればできるので、ぜひ試してみてください。
<材料>(ダイソーメスティン1個分)
クリームチーズ・・・200g
卵・・・2個
上白糖・・・大さじ10
<作り方>
1.焦付き防止のためにキッチンペーパーを濡らして、アルミホイルで包んだものを用意(底用と蓋用の2枚用意します。
2.メスティンの底と蓋に①を敷いて、その上にクッキングシートを敷きます。
3.クリームチーズを常温に戻し、砂糖と卵を加えて混ぜます。
4.よく混ぜたらメスティンに流し込み、蓋を閉めたら、あとはコンロにかけて焼いていきます。
5.底面から弱火で約15分、ひっくり返して弱火で約5分焼いてください。
※底面を15分焼いたら、蓋を開けて焼け具合をチェックするのがおすすめです。火が通ってないドロドロ状態だとひっくり返したときに溢れるので、上部に火が通るまで底面から加熱するようにしてください。
6.焼き上がったら、蓋を開けたまま20分ほど粗熱をとります。粗熱がとれたら1時間ほどクーラーボックスで冷やして完成です!
<ポイント>
フタ付きのメスティンを直接加熱することで、砂糖が焦げた香ばしい風味と、中のしっとり甘いクリームチーズを楽しめるおすすめキャンプスイーツです。
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5.四国の自然をアウトドアで満喫
今後はどんなアウトドアライフを送りたいですか?
tanaki&nami:香川に帰って、念願だった「自然を近くに感じる暮らし」を実践できています。不便なこともありますが、自然豊かな場所だからこそできることがたくさんあります!
例えば、私有地でキャンプやBBQをしたり、畑で野菜や果物を育てて、採れたての食材で料理をしたり、そんな暮らしをこれからは楽しんでいけたらと思っています。
瀬戸内海の島でキャンプをしたり、徳島の川でSUPをしたり、高知の海ではダイビングもチャレンジしてみたい!キャンプ以外にも色々なアクティビティにチャレンジしていきたいですね。
「教えて!みんなのソトレシピ」第14回目はいかがでしたか?これからますます多彩なアウトドアシーンを発信してくれそうなtanaki&namiさん。ぜひお二人のインスタグラムをフォローしてみてください。それでは次回の連載もお楽しみに!
<関連リンク>
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