酒好きキャンパーは要チェック!ぼっち女campさんの『ぼっち酒場』へ初入店した話【教えて!みんなのソトレシピ#29】
キャンプの先輩たちにおすすめのギアやレシピを教えてもらう「教えて!みんなのソトレシピ」。第29回目は、自然と、お酒と、つまみをこよなく愛する屋外居酒屋系YouTuberとして人気の「ぼっち女camp」さんです。
普段のYouTube同様、顔出しはNGであるものの、これまで詳しく明かされてこなかったキャンプギアのこと、キャンプやYouTubeを始めたきっかけ、そして最近発売されたばかりのレシピ本などについてインタビュー!謎に包まれまくりのぼっち女campさんの魅力に迫りたいと思います。
YouTubeチャンネル「ソトレシピTV」では、激レア(メディアでは2回目!)の「ぼっち女camp」さん生音声入りのインタビュー動画を公開しています。ぜひこちらもチェックしてみてください。
▶︎前編「【メディア初登場】顔出しNGのぼっち女campさんに会いに行ってみたら素敵な女性だった」
▶︎後編「【レア体験】「ぼっち酒場」に凸撃!ぼっち女campさんの生声「行ってまいれ〜」に酔いしれた」
CONTENTS目次
1.そもそも「ぼっち女camp」という名前はどこから?
普段からバイクや車で向かった自然の中で1人居酒屋をオープンし、屋外とは思えないクオリティのおつまみとお酒を愉しむ「ぼっち女camp」さん。かなりインパクトのあるネーミングですが、ご自分で考えたのか、はたまたどんな流れから生まれたのか、まず気になるところです。
ずばり、名前の由来は?
ぼっち女campさん:実は深く考えたわけではなくて。1人でキャンプをしているので「ひとりぼっちでキャンプを楽しむ女性」…略して「ぼっち女camp」と自分でつけました。
今でこそ周りから「ぼっちさん」「ぼっちさん」と呼んでもらえていますが、昔は「なんて呼んだら…」「ぼっちでいいの?」と困惑する人も多かったですね。申し訳ないと思いつつ、もう変えられないのでこのままでいきます(笑)。
2.「ぼっち女campさん」×「始まり」の話、2連発!
YouTubeを始めたきっかけは?
ぼっち女campさん:家でお酒を飲みながらキャンプの動画を見るのが好きだったんですよね。特にキャンプの晩酌動画を見たかったのに、当時は数が少なくて。それでキャンプ場で、居酒屋さんで出てくるようなものが食べれないかなと思ったのが始まりですね。
では、キャンプを始めたきっかけは?
ぼっち女campさん:昔から友達とバーベキューをするのが好きでよくやっていたんですけど、飲んでいたら「帰りたくない」となって。そしたらテント買ってキャンプするしかないじゃん!と始めました(笑)。他に選択肢がなかった。というか、その時は考え付かなかったです。
お話を聞いていくと、どちらも「お酒が好き」な気持ちから発展していったようですね。お酒から広がる世界…素晴らしいです!
3.初公開!機能性重視のキャンプギア9選
普段のぼっち女campさんの動画ではあまり語られてこなかったキャンプギア。とうとう初公開です!
と、その前に、ぼっち女campさんのギアを選ぶポイントを聞いてみると「使いやすさ、しまいやすさ、持ち運びやすさ」だそう。そのポイントが最も反映されているのがギアの中でも大物のテントです。
オガワ ステイシーST-2
ぼっち女campさん:これが良すぎてソロ用のテントが買い足せないんです。他のテントを買おうとした時に比較すると、これでいいじゃん!となってしまう…。
ちょうど良いサイズ感で多くのキャンパーに愛されるテントですが、ぼっち女campさんが特に気に入っているのはフロント部分のようです。実はぼっち女campさんは自称、雨女。前室が広く、急に雨が降った時にさっと逃げ込めるのがありがたいそう。また、女性のソロキャンプなので、人目が気になるときにプライベート感があるところも評価高めです。
100円ショップ チョコレート用湯煎ボウル
ぼっち女campさんの動画の登場回数も多い調理ギア。大昔に100均で購入したものを、キャンプを始めた頃からずっと使っているそうです。真似して、100円ショップで自分好みの使いやすい道具を探してみるのもありですね!
トランギア メスティン
メスティンの大定番、トランギアを使って作る、ぼっち女campさんの得意料理と言えば“揚げ物”!蒸し用の網で油切りを行うなど、屋外でも気軽に揚げ物ができることを日頃の動画でも伝えてくれています。そして記事の後半では揚げ物のレシピを紹介するので、どうぞお楽しみに。
モンベル トラベルキットパック
本来は化粧水やシャンプーなどを入れて持ち運ぶトラベル用のポーチを、調味料入れとして活用。フックが付いていることを利用して、先ほど紹介したチョコレート用湯煎ボウルやメスティンなどの調理ギアといっしょに釣り下げていました。
ちなみにいつも持ち歩いている調味料は、塩・しょうゆ・こしょう・砂糖・ごま油。ぼっち女campさんのレシピも、大体この5つで味を決めていることが多いですから、それさえ揃えておけば間違いなさそうです。
モンベル アルパインフライパン
「キャンプで使って」とご友人から誕生日プレゼントにもらったアイテムだそう。本体の素材がアルミニウム合金で非常に軽量!直径が17.6センチと大きさも充分なので、麺を茹でるなどフライパン以外でも幅広く使えるそう。乾麺もそのまま入れられるほどの大きさとは非常に便利ですね。熱くなりにくいハンドルや焦げ付きを防止する底など使いやすさにこだわった機能性も◎です。
コールマン エクストリームクーラーボックス
このクーラーボックスの凄さは保冷力!ぼっち女campさんが試したところ、板氷を入れておいても2日後まで残っていたそう。炎天下でのキャンプにお供にしたいアイテムですね。また上部に付いている穴も、飲み物を置く時にけっこう使えるそうです。
IKEA シューズラック
料理が得意だからでしょうか。キャンプでごちゃつきやすい調味料・食器コーナーもしっかり整理整頓されていました。そこで使われていたのが、キャンプ用のものではなく、まさかのIKEAのシューズラック。
こちらも本来の用途とは異なるものの、あるとないとでは収納量やまとまりに大きく差が出るのだとか。重さもないので女性の力でも軽々。バイクの時にも1個は持って行く必需品だそうです。お値段が手頃なのもいいですね。
調味料・食器コーナーでいいなと思ったのは、白い収納ケースに調味料、粉系、食器と分類して取り出しやすくしているところ。ぼっち女campさんが料理を作る時の段取りの良さはこのあたりに理由があるかもしれませんね。ちなみに食器は、キャンプ場ではあまり見かけない陶器の器です。
ぼっち女campさん:もともとこういう小皿が好きで。小皿に盛るだけで料理が3倍はおいしそうに見えるので、頑張って持って来ているんです。
とコレクションを見せてくれました。
ほかラックには食中毒防止のためのまな板シートや、ぼっち女campさんの料理に欠かせないジップ付き袋、キッチンタイマーなども収納されていました。
FEUERHAND ランタン
1893年にドイツで誕生した灯油ランタンのオリジナルブランド「FEUERHAND(フュアハンド)」のランタンは、ぼっち女campさんが、好きすぎるアイテムの1つ。構造上かさばってしまうため、バイクでの運搬向きではないことは本人も認めながらも、あまりに好きすぎて他の荷物を削ってでも持っていくほどだとか。アンティークな雰囲気で、どの角度から見ても絵になり、炎の揺らぎで癒される…ぼっち女campさんが心を奪われてしまうのもわかる気がします。
そして右側のランタンもステキ。ぼっち女campさんの視聴者さんの手作りランタンだそうで、寄木でデザインされています。中にキャンドルを入れるのはもちろん、ぼっち女campさんのようにオイルランプを入れての使用もOK。車でキャンプへ行く時はFEUERHANDのランタンと合わせて持って行くそうです。
BELKROOT 焚き火台 en
この焚火台のすごいところは、円形で薪がそのまま乗るところ!ぼっち女campさんも薪を横に切る大変さを目の当たりにして、切らずに使える円形の焚火台に行きついたそう。これまでの苦労を解決してくれる理想の焚火台だったわけですね。同じ悩みをお持ちの方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
本当に激レア!ぼっち女campさん自身が一品一品のギアを詳しく紹介してくれている動画を見たい方はこちらをご覧ください。
▶︎前編「【メディア初登場】顔出しNGのぼっち女campさんに会いに行ってみたら素敵な女性だった」
4.日本一おいしいソロキャンプを楽しみたい人は必読のレシピ本
2022年7月8日(金)に自身初の著書「酒とつまみを愉しむ 日本一おいしいソロキャンプ(KADOKAWA)」を発売されたぼっち女campさん。内容はレシピ半分、普段どうキャンプしているのかが半分だそう。お酒好きのニーズを満たす構成で、章がビール・日本酒・ハイボール・ワインと分かれ、それぞれのお酒に合う料理10品ずつ、計40品が紹介されています。
おつまみにお酒を合わせる、はたまたお酒に合わせておつまみを用意するといった、普段のぼっち女campさんの感覚が味わえるということですね!酒好きキャンパーの方は実際にキャンプ場に持って行くことをおすすめします。
5.気持ちよ~く、とろけ酔わせてくれるレシピ2種が登場
なんと今回はぼっちさんがYouTubeでやっている「ぼっち酒場」にお邪魔してきました。おそらく初めてのお客さんです!レシピ本から特別に2種類のレシピを作っておもてなししてくれたぼっち女campさん。おいしいつまみに、おいしいお酒が進んでしまうものばかりです!
崩し豆腐とザーサイ
<材料>(1人分)
木綿豆腐…1/2丁
ザーサイ…50g
みょうが…1個
長ねぎ…お好みで(青い部分)
うま味調味料…少々
ごま油…小さじ1
<作り方>
① 豆腐を手で崩して皿に盛る。
② ザーサイは粗みじん切りに、みょうがは千切り、ねぎは小口切りにする。
③ ①の上に②をのせ、うま味調味料とごま油をかける。
▶レシピはこちら
バラバラでもおいしいですし、混ぜるとさらにおいしいそう!豆腐の種類は絹より木綿がおすすめ。みょうがのシャキシャキ感とザーサイのこりこり、そしてごま油の香り立つ風味…間違いない組み合わせ、間違いないおいしさです。
ぼっち女campさん:薬味は玉ねぎやパクチーなどでも。パクチーなら一気にエスニックに!自分の好きな薬味でアレンジ自在です。
サーモンレアカツ
さらにもう1品!ぼっち女campさん=メスティンで揚げ物という方程式を表す逸品で、書籍の表紙も飾っています。こちらもぼっち女campさんお馴染み、ジップ付きの袋を使うことで、屋外での揚げ物がもっと身軽に!
<道具>
メスティン
チャック付き密閉袋
<材料>(1人分)
サーモン(刺身用)200g
塩こしょう…適量
小麦粉…50g
卵…1個
水…100ml
パン粉…50g
サラダ油…300ml
<作り方>
① サーモンをメスティンに入る大きさにカットして整え、塩こしょうを振る。
② 小麦粉、卵、水を密閉袋でよく混ぜ、サーモンを入れて絡める。
③ ②にパン粉をつけたら、180度の油で2分揚げる。
▶レシピはこちら
ぼっち女campさん:普通のカツは中まで火が通ったか確認しないといけませんが、お刺身で作るレアカツならむしろ生揚げくらいが丁度いいくらい。だから思ったよりも難易度の高い料理ではありません。揚がったカツはシンプルに塩、またはお好みで、レモンで食べるのがおすすめです。
さらに揚げ物の難易度を下げる技を3つも伝授してくれました!
●工程の多さによる面倒くささを解決!
揚げ物は食材に、小麦粉をまぶして、卵をつけて、パン粉をつけて…がとにかく大変!そこでぼっち女campさんは「粉と卵を一緒にしたらええやん!」とひらめきました。小麦粉と卵をよく混ぜ合わせたものに付けるだけなので、工程を1つ減らしたことになります。
●衣をつける面倒くささを解決!
衣はトレーなどの上で、素手でやろうとすると大変ですが、ここで自称ジップロック芸人:ぼっち女campさんの十八番、ジップ付き袋が登場。バッター液をつけたらパン粉の入ったジップ付き袋へ。あとは適当に振っていれば勝手にパン粉が付くという仕組みです。揚げるものを揉むのは構いませんが、入れたばかりの頃はぐっと我慢するほうがいいそうです。
●油の後処理の面倒くささを解決!
油は空のペットボトルなどに入れて持ち帰り。漏斗があるともっと便利です。
初の接客で相手をもてなしながら、手際よくささっとうまいものを作る、ぼっち女campさんの様子を見たい方はぜひ動画もチェックしてみてください。ぼっち女campさんの調理中に言うお馴染みの言葉、「行ってまいれ〜」もいただきました!
▶︎後編「【レア体験】「ぼっち酒場」に凸撃!ぼっち女campさんの生声「行ってまいれ〜」に酔いしれた」
6.もっと酔わせて!ぼっち女campさん!!
お酒が大好きで、そしてめっぽう強いぼっち女campさん。取材当日は人生で一番飲んでいるウイスキー「ジャックダニエル」を丸ごと1本持って来てくれました。さすがに1本全部を飲むことはないですし、日によって飲む量にはばらつきがあるそうですが、周りの男性が見て「えっ!?」と思うくらいには飲んでいるそうです。
そして苦手なお酒がないというのも、すごい部分。強いていうなら苦手という芋焼酎も、苦手な理由が飲みすぎてひどい二日酔いになったからだそう。とにかくお酒が本当に愛していることが伝わってきますね。
そんなぼっち女campさんのお気に入りのお酒を最後にご紹介。兵庫県にある泉酒造さんが作る「仙介」という日本酒です。そんなにたくさんは売られていないものの、好きでよく購入してしまうそうです。「仙介」はもちろん、日本酒に合うおつまみをレシピ本やYouTubeで確認してみてはいかがでしょうか。
▶︎ぼっち女campさんのYouTubeはこちら!
「教えて!みんなのソトレシピ」第29回目はいかがでしたか?それでは次回の連載もお楽しみに!