肉を炭で直接焼くステーキ?ブッシュクラフトでソロキャンを満喫するパーマさん【教えて!みんなのソトレシピ#27】
キャンプの先輩たちにおすすめのギアやレシピを教えてもらう「教えて!みんなのソトレシピ」。第27回目はKENJI PERM CAMPの「パーマ」さんです。
日頃はYouTubeなどでブッシュクラフト系のアウトドア情報を発信するソロキャンパー「パーマ」さん。顔出しはNGとのことで、ご本人と同じ天然パーマが特徴の、公式チャンネルのマスコットキャラクター「ワンコパーマ」が本人代わりに登場です。
YouTubeチャンネル「ソトレシピTV」では、KENJI PERM CAMPの「パーマ」さんのインタビューを動画で紹介しています。ぜひこちらもチェックしてみてください。
▶︎前編「キャンプナイフ1本で1800万円超え!? 話題沸騰中の男・パーマさんのプライベートキャンプ場&DIY軽トラがすごい【ブッシュクラフト】」
▶︎後編「【衝撃】直接炭の上でステーキを焼くの?パーマさんのプライベートキャンプギア22選&ブッシュクラフトキャンプ飯」
ソトレシピではキャンプの達人にキャンプ料理にまつわるお話を連載で発信中です。ぜひチェックしてみてください。
▶︎「教えて!みんなのソトレシピ」の記事一覧はこちら!
CONTENTS目次
1.超話題の『理想のキャンプナイフ』について聞かせて!!
想定の7倍もの支援金2,100万円以上を集めた「キャンプナイフ」は、「刃物のまち」として800年の歴史がある岐阜県関市の職人さんの技が光る本格派。
1年の歳月をかけて作られたオリジナルのブッシュクラフトナイフ「THE GEAR/タフ&ワイルド」です。
最大の特徴は、これ1本でキャンプにおけるすべてが完結すること。キャンプで遭遇する5シーンで活用できます。
●バトニング
●フェザースティック
●着火
●調理
●ブッシュクラフト
もともとバックパックひとつで行く身軽なキャンプが好きな「パーマ」さん。ブッシュクラフトのような現地にあるもので道具を作ることが好きなそうで「なんでも一本でこなせるナイフが欲しい!」と、オリジナルのキャンプギアブランド『THE GEAR』を立ち上げたのだそうです。
さらに心をくすぐるのは、カスタム可能なこと!ハンドルのネジを外すと着脱可能になっていて、好きなパラコードを巻いたり、握りやすいハンドルを作ったり、自分だけのオリジナルナイフに仕上げられ、実用性とロマンあふれる1本です。
バトニングでの使用感は?
パーマさん:バトニングは、ナイフの背で木を叩くので、どうしてもナイフが傷みやすいんです。『THE GEAR/タフ&ワイルド』なら、なたみたいに軽く振れるので、細い薪で小割りを作る程度なら、叩かなくても大丈夫。ダメージがナイフに残りにくいのが気に入っています。
『THE GEAR/タフ&ワイルド』ならフェザースティックも作れちゃいます。どんどん量産するパーマさんにコツを伺いました。
パーマさん:刃の角度に合わせて立てすぎても寝かせすぎてもダメ。ナイフによって刃の付き方が違うので、初心者は固定するとやりやすいかもしれません。角を見つけて切り、刃先から根元に滑らせていくかんじ。最終的にどんな仕上がりでも火がつけばいいと思っているので僕も独学です。人に合ったやり方があるので、それを見つけるのも楽しいですよ。
フェザースティックを作るコツや早く作る裏技、細かいフェザーの作り方などを映像でご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
▶「【衝撃】直接炭の上でステーキを焼くの?パーマさんのプライベートキャンプギア22選&ブッシュクラフトキャンプ飯」
2.広々として機能的な自作キャンピングカー
ものづくりの好きな「パーマ」さんは延べ3~4ヶ月をかけて、軽トラの上に自作の小屋を乗せた「キャンピングカー」を自作。どんな経緯でキャンピングカーを作ることになったのか、に迫りながらパーマさん本人についても掘り下げていきます。
昔から、かばんひとつで世界中を巡るバックパッカーをしていた「パーマ」さん。フリーライターの仕事を始めたのも、パソコンさえあれば、どこでも仕事をできるからなのだとか
そんな中、YouTubeを始めたきっかけは?
パーマさん:コロナで仕事が激減して、好きなソロキャンプの動画を発信することに挑戦しようと思ったのがきっかけです
キャンピングカーを作ったきっかけは?
パーマさん:パックパッカー時代から“旅をしながら暮らしたい”という想いがあって。
「車中泊しながら、キャンプしながら暮らせたら最高だな」と、完全未経験からキャンピングカーのDIYを開始。30万円という破格の安さに惹かれて車種は「日産NT100クリッパーという軽トラを選んだそうです。
外観のデザインはどうやって決めた?
パーマさん:普通に真四角でも良かったんですが、ちょっと個性を出したくて、屋根が張り出る仕様に。それから荷台は350kgまでしか載せられないので、軽量化のために全部を木にするのではなく、黒いトタンを半分貼っています。
素人だけどDIYできた理由は?
パーマさん:自作軽トラキャンピングカーの作り方みたいな本やYouTubeで作っている方など、先人の知恵を借りて独学で作りました。最も参考にしたのはYouTuberのモノオキト(mono okito)さんの動画です。
そんな「パーマ」さんのキャンピングカーは、キャンパーならではのアイデアが満載!
●小屋と軽トラの間にあるスペースを有効活用
小屋を高床式にすることで作られた空間には、充分すぎるほどの荷物が積載できます。パーマさんは、水を入れるタンク、テント、タープ、薪、フィールド系の道具、そして持ち帰るごみを収納していました。
●軽トラの上にはソーラーパネルが
太陽光発電で貯めた電気で、冷蔵庫を動かしたり、YouTube編集用のパソコンを充電したり、旅をしながら仕事ができる仕様になっていました。
●小屋の中のスペースも充分
跳ね上げ式の扉を開けると、車載用の冷蔵庫、テーブルが並んでいました。運転席の上の部分に寝袋・マット・着替えを入れる箱が置かれています。
●機能的な窓がいっぱい
横の窓も、扉と同じ跳ね上げ式。窓を開ければ景色を見ながらゆっくりできます。天窓もあり、晴れていれば照明がなくても室内を明るく、冬は部屋を暖めます。夜は星空を見ながら寝られる、パーマさんお気に入りのポイントです。
●ハンモックも楽しめる
ハンモックが大好きなパーマさん。車内にはバックパッカー時代にタイのリペ島で購入したハンモックもありました。海辺に停めて、海を眺めながらゆらゆらするのがパーマさんの至福の時間。ハンモックを掛けられるようにしっかりとした骨組みにしているそうです。
これからどう変えていく?
パーマさん:とりあえず今は蚊が入ってこないように網戸を作りたいですね。それから車内の壁は板を張りっぱなしの状態なので、時間のある時に少しずつ作っていきたいです。
まだまだ改良の余地がある自作キャンピングカー。どんどん快適に仕上がっていく過程にも注目したいですね。
パーマさんの自作キャンピングカーのすべてが紹介された動画はこちらです。
▶「キャンプナイフ1本で1800万円超え!? 話題沸騰中の男・パーマさんのプライベートキャンプ場&DIY軽トラがすごい【ブッシュクラフト】」
3.海を望むプライベートキャンプ用の山
自作キャンピングカーを停めてあるのは、パーマさんが普段キャンプをしている山です。もともとプライベートなキャンプのできる場所を探していたパーマさん。友人のツテを頼り、仲良くなったこの山の所有者さんに2~3年前から借りて使わせてもらっているそうです。もともとキャンプ経験ゼロの山のオーナーさんも、パーマさんの影響で、今ではいっしょにキャンプをする間柄なのだとか。
パーマさん:この山の一番気に入っているポイントは、目の前に海の広がるこの場所。ここにチェアを置いて焚火をしながら、風景や夜景を見ています。
4.ブッシュクラフトの参考にしたいキャンプギア7選
ブッシュクラフトを楽しむパーマさん。気になるのはやっぱり愛用のギアですよね。今回は7つ紹介します。
ロスコ ランドリーバッグ GIタイプ
キャンパーの中でもファンの多いランドリーバッグ。パーマさんは、野営地で落ち葉を入れてクッションにしたり、持ち運びしたりする袋として使っています。
ロスコ 戦闘飯盒2型
パーマさんが長年愛用している飯盒。「フライパンにも鍋にもなるし、中蓋を使うと同時調理もできる。蒸す・焼く・煮るが何でもできる万能クッカーです」と高く評価しています。
クリーンカンティーン リフレクトボトル
キャンプを始めたときから愛用しているリフレクトボトルの購入の決め手はデザイン!パーマさんは水筒として使っていることが多いそうですが、吊るして直火にかけてお湯を沸かしたり、靴下を被せて湯たんぽ代わりにしたり汎用性も高いアイテです。
Bitty Big Q グリル
とてもコンパクトなサイズからは想像できませんが、ロボットのように次々と変形。
直火で調理したり、テーブルとして使えたり、1台で何役もこなす優れものです。
Caiman 耐熱グローブ
焚火用かと思いきやなんと溶接用のグローブ。
パーマさん:焚火グローブって分厚いので指が余るし、ごわごわしているものが多い…。これはかなり柔らかくて、ナイフのクラフトワークや細かい物を掴んだりしやすいです。ロングタイプなので、夏で半袖の時も、腕が火傷しづらいのもポイント。これは必ず持って行っていますね。
シルキー ポケットボーイ 万能目 130mm
これまでソトレシピに登場してくださったキャンパー達の中にも愛用者の多いアイテム。パーマさんにとっては太めの枝を切断するときの必需品だそうです。
ZEN Camps アッシュキャリー
焚火の炭を持ち帰るときに使うもので、火消し壺の袋バージョンみたいなもの。折り畳むことで酸欠状態にし、火を確実に消して持って帰るための袋です。
プライベートギアを紹介してくださいました。ギアの使い勝手を動画で見たい方はこちらをご覧ください。
▶「【衝撃】直接炭の上でステーキを焼くの?パーマさんのプライベートキャンプギア22選&ブッシュクラフトキャンプ飯」
5.パーマさんおすすめのキャンプ飯2選
戦闘飯盒2型カレー
「戦闘飯盒2型」でキャンプの定番、カレーを作ってくれました。そもそもパーマさんは凝った料理は苦手なほうとのこと。ということは、誰でも作れるヒントが詰まっているかもしれませんね。
<道具>
戦闘飯盒2型
<材料>(1人分)
にんじん…1個
じゃがいも…1個
玉ねぎ…1個
油…適量
ひき肉…適量
カレールー…適量
ご飯…適量
水…適量
<作り方>
① 野菜を食べやすい大きさにカットする。
② 戦闘飯盒2型の下鍋に、油をひいて、ひき肉を炒める。
③ 野菜と水を入れて煮込む。
④ その間に中蓋でご飯を炊く(同時調理)
⑤ カレールーを溶かして完成!
ちなみに、戦闘飯盒2型のレシピは、前回スパローズ大和さんの「教えて!みんなのソトレシピ」第26回にも登場しています。購入を検討されている方はぜひチェックしてみてください。
▶「【初公開】焚火会・スパローズ大和さんのプライベートキャンプギア6選&人気の「戦闘飯盒2型」で一石二鳥キャンプ飯」
ダーティステーキ
「クッカー使うのが面倒くさかった」という気分から誕生したレシピ。調べてみると、「ダーティステーキ」という名前で存在するのですね。出来上がりは、外側がカリッ、中はジューシーで上々。今回はソトレシピ発の万能アウトドアソース『ガリオニ』でいただきました。
<材料>(1人分)
ステーキ肉…適量
ガリオニ…適量
<作り方>
炭の上にステーキ肉を置き焼いていく。焼きが足りないようであれば、炭の上に再び乗せるを繰り返し、お好みの焼き加減になるまで待ちます。
6.奥深すぎで、どんどんハマってしまうパーマさん
キャンプナイフの企画からキャンピングカー製作と引き出しの幅が広いパーマさん。
この先のやりたいことについて伺ったところ「もともと自由気ままに生きてる感じなので、その時に楽しいなと思ったことをやれれば最高です」とのこと。
パーマさんの楽しいことから、理想のキャンプナイフ「THE GEAR/タフ&ワイルド」のようなキャンプファンをワクワクさせるものが飛び出てくることにまた期待したいですね!
「教えて!みんなのソトレシピ」第27回目はいかがでしたか?それでは次回の連載もお楽しみに!
自作キャンピングカーの今後の仕上がりや「THE GEAR/タフ&ワイルド」に続くものづくりなどの続編はこちらでチェックしてください。
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