【専門家が教える】メスティン炊飯のコツ!バーナーと固形燃料で解説
2.メスティンと固形燃料で半自動炊飯する5ステップ
メスティン炊飯は固形燃料を使えば、半自動で炊飯できます。工程はほとんどバーナーを使うやり方と一緒ですが、火をつけたら放置します。ほったらかしなので、炊飯中におかずを作るなどの他の作業に集中できるので固形燃料炊飯はおすすめです。
用意する道具と材料
〈道具〉
・メスティン(トランギア社製の通常サイズ)
・固形燃料:燃焼時間約20〜25分
・ポケットストーブ
・風防
・バーナーパット ※なくても可
〈材料〉
・お米:1合(180cc)
・水:220ml
固形燃料の火は風であおられやすく、うまくメスティンを加熱できないことがあります。風防を用意して火を安定させましょう。固形燃料は20〜25分燃焼のものが丁度いいです。
ステップ1 お米を研いで水を切る
お米を研いでしっかりと水を切りましょう。無洗米の場合は研ぐ必要はありません。ただし、肌ヌカがない分、同じ1合でも精白米より米の量が多くなるので、分量の水は1合あたり、大さじ1杯の水を追加してください。
ステップ2 水にお米を漬けて30〜90分吸水させる
分量の水にお米を漬けて30〜90分ほど吸水させましょう。吸水前のお米は透き通っていますが、吸水すると白くなります。お米の吸水スピードは水温が高ければ早くなり、低いと遅くなるので、季節に応じて以下を目安に吸水時間をとってください。
〈吸水時間の目安〉
夏:30分程度
冬:60~90分程度
春・秋:45分程度
ステップ3 フタをして固形燃料に火をつける
固形燃料に火をつけたらあとは放置です。火が消えるまでそのままにしましょう。最初は勢いよく燃え、徐々に火が弱くなっていく工程が炊飯の火力にぴったりなので放置で問題ないんです。
ステップ4 火が消えてから10〜15分ほどさらに放置
火が消えてからさらに放置してください。その間に水分がお米の内部へ浸透します。
自動炊飯ではなくなりますが、ひっくり返して放置したほうが水分が全体に浸透し、おいしく仕上がります。
ステップ5 フタを開けてしゃもじでさっくりと混ぜて完成。
フタを開けたらさっくりと混ぜます。固形燃料の火を当てっぱなしでも、火加減が丁度いいので、焦げることなくおいしいご飯が炊けます。
3.メスティン炊飯に関するQ&A
メスティン炊飯でよくある質問をまとめました。参考にしてください。
急いでいるときなど吸水なしで炊けますか?
吸水なしでも炊くことはできます。芯まで水分が行き渡らない分、固めに仕上がることが多いです。また、冷めるとさらに硬くなりやすいので、吸水なしで炊く場合は早めに食べ切りましょう。
自宅から吸水しながらお米を持っていっていいですか?
雑菌など繁殖してお米が傷んでしまう可能性があるので、最長でも9時間程度にしてください。長時間経ってしまうことがあらかじめわかっている場合は、塩をひとつまみ入れておくと殺菌効果が期待できます。
お米に対する水の量を教えてください。
お米に対して、1.2倍の水の量で炊くとおいしく仕上がります。以下が0.5合〜2合のお米と水の割合です。
▼お米0.5合(90cc):水110ml程
▼お米1合(180cc):水220ml程
▼お米1.5合(270cc):水330ml程
▼お米2合(360cc):水430ml程
通常サイズのメスティンで2合炊けますか?
トランギア社のメスティンは公式では1.8合までです。ただ、2合を無理矢理炊くことは可能です。水の量は430ml程度で調整して炊いてみてください。
焚き火で炊飯できますか?
メスティンを焚き火で使うのは穴あきや局部加熱になりやすいので推奨しません。火の調整が難しいので炊飯はバーナーや固形燃料を使いましょう。
焦げたときはどう対処したらいいですか?
万が一お米が焦げついてしまったときは、お酢と一緒に煮込んでからこすると落ちやすくなります。メスティンの洗い方について詳しく知りたい人は「メスティンの焦げや黒ずみを落とす技と基本の洗い方3つのポイント」をご覧ください。
4.メスティン炊飯はおいしいキャンプライフのはじまり
最後にこの記事のポイントをまとめます。
・吸水はしっかりしましょう
・蒸らしとほぐしの仕上げも重要
・バーナーと固形燃料のレシピを参考に
メスティン炊飯はキャンプの基本です。マスターすればおいしいキャンプライフがはじまりますよ!この記事を参考においしいご飯を炊いて、キャンプ飯を楽しんでくださいね!
もっとメスティンについて知りたいという人は「【メスティンとは】下準備、使い方、裏技、お手入れまで完全ガイド」もご覧ください。