【専門家が教える】メスティン炊飯のコツ!バーナーと固形燃料で解説
メスティンの基本の使い方である炊飯。せっかくならおいしく炊きたいですよね。そこで、初心者向きにキャンプ料理の専門家であるソトレシピ編集部が、メスティンの炊飯方法をレクチャーします。
メスティンの炊飯って同じ材料を使っても、やり方によって芯が残ってしまったり、焦げついてしまったり、水っぽくなったりと失敗してしまうことがあるんです。
けれど、コツさえ掴めばとっても簡単です!キャンプ初心者だった頃の筆者も、すぐにできるようになりました。いくつかのポイントを抑えれば、誰にでもおいしいご飯を炊けるようになりますよ。
この記事では、メスティンの炊飯について
- バーナーでの炊飯方法
- 固形燃料での炊飯方法
- よくある質問
を解説します。
読み終えていただければ、メスティンでの炊飯方法やポイントがわかり、おいしいご飯が炊けるようになります。ぜひ参考にしてください。
ソトレシピのYouTubeチャンネル「ソトレシピTV」でもメスティンの炊飯のポイントを公開しています。バーナー、固形燃料、炊き込みご飯の炊き方を初心者向けに解説しているので、あわせてご活用ください。
1.メスティンとワンバーナーでおいしく炊飯する7ステップ
メスティン炊飯でもっともポピュラーなのは、ワンバーナーを使った炊飯です。少しだけコツがいるので、全7ステップで丁寧にポイントを押さえながら説明します。
用意する道具と材料
〈道具〉
・メスティン(トランギア社製の通常サイズ)
・SOTOレギュレーターストーブ ST-310
・バーナーパット ※なくても可
〈材料〉
・お米:1合(軽量カップで180CC)
・水:220ml
今回使用するバーナーはレギュレーターストーブ ST-310。1合を炊飯する手順を解説します。どのバーナーでも基本的にこのレシピで炊飯できるのでご参考に!
ステップ1 お米を研いで水を切る
お米を研いでしっかりと水を切りましょう。無洗米の場合は研ぐ必要はありません。ただし、肌ヌカがない分、同じ1合でも精白米より米の量が多くなるので、分量の水は1合あたり、大さじ1杯の水を追加してください。
ステップ2 水にお米を漬けて30〜90分吸水させる
分量の水にお米を漬けて30〜90分ほど吸水させましょう。こうすることでふっくらつやつやな仕上がりになります。お米の吸水スピードは水温が高ければ早くなり、低いと遅くなるので、季節に応じて以下を目安に吸水時間をとってください。吸水が進むとお米が白っぽくなります。
〈吸水時間の目安〉
夏:30分程度
冬:60~90分程度
春・秋:45分程度
ステップ3 フタをして強火にかける
ワンバーナーだと一箇所に熱が集中して焦げや芯が残る原因になります。できればバーナーパットを使って全体に熱がいきわたるようにしましょう。バーナーパットを敷くとゴトクの上でメスティンが安定する効果もあります。もちろん、バーナーパットなしでも炊飯可能です。
ステップ4 沸騰し始めたらとろ火にする
沸騰するとフタが浮き上がり吹きこぼれ始めるので、とろ火に変えてください。さらに、フタが持ち上がらないように石などの重しをのせましょう。
ステップ5 とろ火で10〜12分程度加熱し、パチパチと音が聞こえてきたら火を止める
とろ火を続けていると、パチパチという音と、お米が焼ける香ばしい匂いが微かにしはじめますので、これを合図に火を止めましょう。
ステップ6 フタをしたままタオルで包みひっくり返して10〜15分ほど蒸らす
火を止めた直後はお米の表面に多くの水分があり、蒸らすとその水分が内部へ浸透。ひっくり返すことで、底に溜まった水分も全体にしみいり、芯がないふっくらしたご飯になります。タオルで包むのは保温効果があるからです。
ステップ7 フタを開けてさっくりと混ぜて完成
フタを開けたらさっくりと混ぜます。こうすることで水分のばらつきがなくなるのと、余分な水分が蒸発し、一粒一粒がつやつやとした仕上がりになります。最後まで気を抜かないことがおいしいご飯を炊くコツです。