シェラカップで炊飯する方法!0.5合、1合の分量や自動炊飯も解説

シェラカップで炊飯する方法!0.5合、1合の分量や自動炊飯も解説

2021.11.13

シェラカップで炊飯ってできるの?どうやるの?と疑問に思っている方へ。シェラカップは直火OKなので、煮る、焼くなどクッカーとしても幅広く使えるアイテムで、もちろん炊飯も可能です!300mlくらいのサイズのシェラカップでは半合、450ml以上で1合のご飯を炊けます。
 
シェラカップはお茶碗1杯分を炊飯できるので、一人飯のときにちょうどいいんです。筆者はソロキャンプはもちろん、自宅でも少量のご飯が食べたいときに、シェラカップで炊飯することもあります。
 
シェラカップでの炊飯は実はそこまでハードルは高くなく、初心者でも簡単にできます。せっかくなら美味しく炊きたいと思いますので、アウトドア料理に携わるソトレシピ編集部がたどり着いたコツを紹介します!
 
この記事ではシェラカップでの炊飯に関して、

  • おいしく炊飯するポイント
  • バーナーでの炊飯レシピ
  • 固形燃料での炊飯レシピ
  • 1合炊きにおすすめのシェラカップ

を解説します。
 
読み終えていただければ、シェラカップでの炊飯方法やポイントがわかり、おいしいご飯が炊けるようになります。ぜひ参考にしてください。

1.シェラカップでおいしく炊飯する9つのポイント


様々な料理ができる万能クッカーとして知られるシェラカップですが、お米の炊飯には少しだけコツがいります。まずは、おいしく炊飯する9つのポイントを簡単にご紹介!これを踏まえて2章以降の炊飯レシピに挑戦してみてください。

炊飯はステンレスのシェラカップで


チタン製のシェラカップは熱伝導率が悪くて局部加熱が起こりやすく、炊飯だと焦げやすかったり、水っぽくなったりしやすいです。炊飯の場合、熱伝導率がいい素材のほうが均等に熱が当たるので、美味しくなります。
 
〈熱伝導率の高さ比較〉
アルミ > ステンレス > チタン
 
このようにアルミが一番熱伝導率がいいです。ただ、アルミのシェラカップは少なく、ほとんどのメーカーがステンレスとチタンの展開です。アルミに越したことはありませんが、持っていなければ、ステンレスのシェラカップで炊飯しましょう!

サイズに合わせた分量で炊く


各サイズの炊飯可能量はシェラカップに米を入れたときに、半分以下で収まるかどうか。半分スペースがあれば、炊いている最中に米があふれることもなく炊飯できます。
 
お米と水の割合は非常に重要です。間違えないように家でお米と水をはかって持っていくことをおすすめします。
 
当日現場で、シェラカップとお米しかない場合は、以下を目安にシェラカップのメモリに対するお米と水の分量を調整しましょう。
お米に対して、1.2倍の水の量で炊くとおいしく仕上がります。
 
▼お米0.5合(90ml)炊き
水:110ml程
メモリの目安:90mlまでお米を入れた状態で水かさは200ml程度
推奨シェラカップサイズ:200〜450ml
 
▼お米1合(180ml)炊き
水:220ml程
メモリの目安:180mlまでお米を入れた状態で水かさは400ml程
推奨シェラカップサイズ:450ml~500ml
 
▼お米1.5合(270ml)炊き
水:330ml程
メモリの目安:270mlまでお米を入れた状態で水かさは600ml程
推奨シェラカップサイズ:500ml〜1,000ml

しっかりとお米に吸水させる


お米を研いだあとは、分量の水に漬けて30〜90分ほど吸水させましょう。こうすることでふっくらつやつやな仕上がりになります。お米の吸水スピードは水温が高ければ早くなり、低いと遅くなるので、季節に応じて以下を目安に吸水時間をとってください。
 
〈吸水時間の目安〉
夏:30分程度
冬:60~90分程度
春・秋:45分程度
 
吸水は2時間程度で飽和状態になりますので、それ以上やってもあまり変化はありません。雑菌など繁殖してお米が傷んでしまう可能性があるので、最長でも9時間程度にしてください。長時間経ってしまうことがあらかじめわかっている場合は、塩をひとつまみ入れておくと殺菌効果に期待できます。

フタは必須なので用意を


シェラカップでの炊飯にはフタが必要です。次のいずれかでフタを用意しておきましょう。
 
・アルミホイルで簡易的なフタを作る
・同じサイズのシェラカップを上から被せる
・シェラカップ専用のフタを使う
 
頻繁に炊飯しない方は、わざわざフタを購入する必要もないのでアルミホイルでOK。どれも仕上がりにはそこまで違いはでません。

バーナーパットで均等に熱を与える


ワンバーナーや固形燃料を使うと一箇所に熱が集中して焦げや芯が残る原因になります。できればバーナーパットを使ってシェラカップ全体に熱がいきわたるようにしましょう。特にチタンのシェラカップの場合は熱伝導率が悪いので、バーナーパットで少しでも熱が全体に当たるようにしましょう。バーナーパットを敷くとゴトクの上でシェラカップが安定する効果もあります。

最初は強火、沸騰したらとろ火


シェラカップ炊飯では最初は強火で熱し、沸騰したらフタをしてとろ火で炊きます。沸騰するまではお米全体の熱が均一になるように適度にかき混ぜるのもポイント。焦付きを防ぐ効果があります。

パチパチ音、香ばしい香りが消火の合図


とろ火にかけておくと、パチパチという音が聞こえてきてお米が焼ける香ばしい匂いがしてきます。この音と香りが火を消すタイミングの合図です。

タオルで巻いてしっかり蒸らす


火を消したあとはフタをしたままタオルで巻いて15〜20分程度蒸らします。お米は数十分煮ただけでは粒の内部まで水分を均等にいきわたらせることができません。火を止めた直後はお米の表面に多くの水分があり、蒸らすことでその水分が内部へ浸透し、芯がなく水っぽくないご飯になります。

仕上げにほぐしてつやつやに


蒸らしが終わったらフタを外してスプーンで底からひっくり返すようにさっくり混ぜます。こうすることで水分のばらつきがなくなるのと、余分な水分が蒸発し、一粒一粒がつやつやとした仕上がりになります。

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ソトレシピ編集部
キャンプ料理と日々向き合いながら、レシピやお役たち情報を発信しています。ぜひ、みなさまのキャンプの参考にしてください。

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