シェラカップはキャンパーの間で万能ギアと言われていますが、実際どのような使い方ができるか気になりますよね。
結論から言うとシェラカップは鍋やフライパンなどのクッカー、軽量カップや風防など、多様な使い方ができるんです。ひとつ持っているだけで快適なキャンプライフになります。特に一人分のご飯を作るのにぴったりなのでソロキャンプにおすすめですよ。
この記事ではシェラカップに関して
・概要
・10種の使い方
・使い方別のおすすめシェラカップ
・オプションアイテム
を解説します。
読み終えていただければ、シェラカップの様々な使い方を理解し、キャンプで活用できるようになりますよ。ぜひ参考にしてください。
シェラカップとは一言でいうと金属のカップのことです。もとはシエラクラブというアメリカの自然保護団体がオリジナルで作ったカップが発祥で、シエラクラブのカップで“シェラカップ”と呼ばれていました。やがて、登山家やキャンパーを中心に人気がでて、各アウトドアメーカーが類似品を販売し世の中に広まったのです。
シェラカップといえど素材や大きさ、形状がメーカによって異なります。現在出回っているシェラカップの素材は、ほとんどがチタンかステレンスです。流通量は少ないですがメーカーによってはアルミや真鍮、プラスチックのシェラカップを扱っています。それぞれの素材の特徴は以下の通りです。
▼ステンレスのシェラカップ
費用はチタンの半額程度の1,000円前後なのでお求めやすいのがポイント。冷めにくい性質も持つので、飲み物や料理が冷めにくいです。
▼チタンのシェラカップの特徴
とにかく軽く強度が高いのが特徴です。値段は高い傾向。荷物を軽くしたい人、丈夫なシェラカップがいい人におすすめ。
▼アルミのシェラカップの特徴
熱伝導率がよいのでシェラカップ全体を均等に温められるのが特徴。炊飯などムラなく火入れをしたいときに活躍します。最近はアルミ製のシェラカップはあまり出回っていません。
▼真鍮のシェラカップの特徴
値段はチタンと同じくらい高めです。使い込むとくすんだ色に変色していき味がでてきます。サビやすいので注意。
▼プラスチックのシェラカップの特徴
プラスチックなのでもちろん直火はNG。比較的安価なものが多く、100円ショップダイソーでも販売されています。
シェラカップのサイズは250mlくらいのコップのように使えるものから、1,000mlの小鍋のように使えるものまで様々。また、寸胴型や台形、どんぶり型など形状もいろんなものがあります。
取っ手に箸を挟めるようになっていたり、真っ直ぐだったり形状は様々。中には折りたたんでコンパクトに収納できるモデルもあります。
シェラカップはカップとしてだけでなく、
・クッカーとして
・調理ツールとして
・食器として
などなど、様々な使い方ができる万能っぷりがその人気の秘密です。本章ではキャンパーが実戦しているシェラカップの使い方10パターンを紹介します!持ち物がシェラカップひとつで済むので登山やキャンプで重宝しますよ。
シェラカップは直火にかけられるので「焼く、煮る、蒸す、炊く」など、いく通りもの調理が可能。一人分の食事を作ることができるので、ソロキャンプで活躍するクッカーです。
▼鍋
一人鍋は現地調達の食材をぱぱっと食べられるのでソロキャンプでおすすめの調理。油鍋として使えば、少ない油で天ぷらができます。キャンプ場で取れた山菜を天ぷらにして食べると最高です。
▼フライパン
底が浅めのシェラカップはフライパンとして機能します。焦げやすいので油を多めにするといいでしょう。空焚きにならないように注意しましょう。
▼蒸し器
シェラカップの底にレンコンなどの野菜を敷いて高さを出し、水を加えれば蒸し器としても使えます。大きめのシュウマイを蒸すのにぴったりです。
▼炊飯器
もちろん、ご飯だって炊けちゃいます。300mlサイズのシェラカップでちょうど茶碗一杯分(0.5合)くらいです。シェラカップでの炊飯に関して詳しく知りたい方は「シェラカップで炊飯する方法!0.5合、1合の分量や自動炊飯も解説」をご覧ください。
▼軽量カップ
目盛があるタイプのものは、軽量カップとして使えます。本格的に料理をする際は何かと役に立ちますよね。お米を炊くときにも目盛があれば米と水の分量がわかりやすいです。
▼おたま
あくまでも代替品ですが、おたまのように使うこともできなくはないです。ただ、使いにくいのであくまでもおたまを忘れたときの代用アイテムとして。
▼取り皿
料理の取り皿として使うと、アウトドア感をより演出してくれます。
▼コップ
シェラカップに飲み物を入れたまま、火にかければ温め直せるのでおすすめ。もちろん、スープカップとしても使えますね。
▼ボウル
大きいシェラカップはボウルとしても使えます。キャンプ場での調理で意外とボウルがあると重宝しますよ。
▼風防
アルミホイルを敷いて、固形燃料を入れれば、風防の役割もはたしてくれます。100円ショップで売っているクッカースタンドと合わせればバーナーに早変わりです。
シェラカップは使い方やシーンによって、適している素材やサイス、形状があります。この章では簡単に使い方・シーン毎におすすめのシェラカップの特徴をご紹介。みなさんのシェラカップ選びの参考にしてください!
鍋やフライパン、炊飯器として使いたい人は、600ml以上のシェラカップがおすすめ。クッカーはある程度大きい方が調理しやすいです。特におすすめなのが900mlの大容量のシェラカップです。シェラカップについて詳しく知りたい方は「クッカー、どんぶり、ボウル」を“シェラどんぶり”ひとつで!ソロキャンプをオシャレに快適に変えてゆく」をご覧ください。
チタン製のシェラカップはとにかく軽量です。登山など少しでも荷物を軽量化したい方はチタンを選びましょう。比較的高価ですが、堅牢性も高いので長く使っていけます。
コップとして使う場合は、寸胴に近い形がおすすめ。台形型のシェラカップは飲み物がこぼれやすいです。サイズは200〜350mlくらいがいいでしょう。
食器としてだけ使うならば、直火にかけないので、プラスチックのシェラカップや100円ショップで売っている直火禁止のシェラカップでもいいでしょう。
ご飯をおいしく炊きたい場合は、ステンレス製のものにしましょう。ステンレスはチタンに比べると熱伝導率がいいので、全体に熱がいきわたりおいしくご飯を炊きやすい特徴があります。
コンパクトに収納したい方は、取っ手が折りたためるものがおすすめ。折りたたみ形式も側面に沿って折るのか、底に向かって折るの2種類あります。
シェラカップには、オプションアイテムがあります。カスタムすることで、シェラカップの使い方が広がり、さらに便利になります。ご参考に!
出典: 楽天
シェラカップの取っ手に装着して使います。調理中にハンドルが熱くなっても、ハンドルカバーを付けていれば問題なし。特にステンレス製のシェラカップは、火にあてると取っ手が熱くなりやすいのでおすすめです。
出典:キャプテンスタッグ
シェラカップで炊飯する場合はフタが必要です。アルミホイルや同じ径のシェラカップをひっくり返しても代用できますが、フタがあれば手軽になります。小さめの釜飯のフタを使うキャンパーも。
出典:ユニフレーム
シェラカップをバーナーで火にかけるときに、バーナーパットを敷いてから載せると、熱を分散させて全体に行き渡らせることができます。また、ゴトクに直接置くより安定感が増すのでおすすめです。
出典:キャプテンスタッグ
キャプテンスタッグのシェラカップにぴったりサイズの万能調理器。おろし器、水切り、エッグセパレーター、スライサーなど幅広い使い方ができるので、ひとつ持っていると重宝します。
出典:キャプテンスタッグ
麺類の湯切りや茶漉しとして使えるコンパクトなザル。シェラカップとスタッキングできるので収納も困りません。
出典:キャプテンスタッグ
シェラカップの取っ手に付けられる小さなスプーン。ソロキャンなど大袈裟なカトラリーが必要ないキャンプで、スプーンだけ持っていくときに失くしにくくなります。
出典:ランケット
シェラカップをアルコールバーナーの風防として使えるようになるごとくです。シェラカップの縁に取り付けるだけで、風防つきのバーナーに早変わりする商品。
最後にこの記事のポイントをまとめます。
・シェラカップは様々な使い方ができる万能ギア
・素材やサイズ、形状で使い分けましょう
・オプションパーツでカスタムしてもっと便利に
うまく活用すれば、シェラカップひとつで料理を作って食べられます。特にソロキャンプでの一人飯にはぴったりです。シェラカップの使い方をマスターしてキャンプをもっと楽しみましょう!