【初心者必見】キャンプで極上のコーヒーをいれる方法をスターバックスのコーヒースペシャリストに教わってみた
雄大な自然に囲まれて飲むコーヒーは、日常の喧騒を忘れて、ほっと一息つく、贅沢なひとときを与えてくれますよね。
最近はキャンプ場でコーヒー豆を挽いて、こだわりのコーヒーを楽しむ方も増えてきています。キャンプで飲むコーヒーにハマり出すと、「キャンプ場でももっとおいしいコーヒーをいれたい」と思うこともあるのでは?
そこで、今回はあのスターバックスからスペシャル講師を招いて、“キャンプでのおいしいコーヒーのいれ方”を教えてもらいました。
読み終えていただければ、次のキャンプからおいしいコーヒーをいれられるのはもちろん、自分好みのコーヒーを見つけるためのヒントも満載。自宅でのコーヒータイムにも使える一石二鳥のテクニックなので、ぜひ参考にしてくださいね。
CONTENTS目次
1.スターバックスのコーヒースペシャリストがコーヒーの極意を伝授
「キャンプでのおいしいコーヒーのいれ方を知りたい」。そんなキャンパーの悩みにこたえるべく、今回はスターバックスのコーヒースペシャリストの渡邊さんに極意を伝授してもらいます。
<渡邊績さんプロフィール>
スターバックスに5人しかいないコーヒースペシャリストの称号を持ち、社内教育プログラムの開発やコーヒーセミナーの企画などを行っている。
渡邊さん:実は私もよくアウトドアにコーヒーを持って行って家族で楽しんでいます。みなさんが次のキャンプで最高の一杯を楽しんでもらえるように、簡単に実践できるコツ、そして私自身がアウトドアで楽しんでいるレシピも伝えていければと思います!よろしくお願いします。
そして、コーヒー好きのキャンパーを代表して、Instagramを中心にキャンプスタイルやキャン飯を発信しているフレデさん(@frede.camp365 )においしいコーヒーのいれ方を体験してもらいます。
<フレデさんプロフィール>
国内外での数々のキャンプ経験を、最近では奥様と愛猫のめいちゃんとのキャンプの様子をInstagramで発信。おしゃれなキャンプスタイルが注目を集めている。
フレデさん:キャンプでも自宅でもコーヒーは頻繁に飲むので、この日を楽しみにしていました。よろしくお願いします。
2.おさえておきたいキャンプコーヒーの4つの基本
フレデさん:ギア好きなのでコーヒーの道具は一通り揃えているんですが、コーヒーのいれ方に関してはいろいろ試してみるものの、正直何が正解か分からなくて……。今日はぜひ基本から教えてください。
渡邊さん:わかりました。あまり難しく考えずに、まずは4つの基本をしっかりおさえましょう。この4つの基本さえ知っておけば、家でもキャンプでも、美味しくいれることができますよ。
<基本1:分量> 豆10gお湯180mlで150mlのコーヒーを抽出
渡邊さん:1つ目の基本は“分量”です。お湯180mlに対してコーヒー豆10gがコーヒーをおいしくいれる基本の分量になります。
コーヒー豆が水分を吸収したりするので、実際に出来上がるコーヒーは150ml程度で、コーヒーカップ1杯分。
これがコーヒー豆の持つ成分がバランスよく出る分量で、これ以上のお湯を注いでしまうとえぐみや渋みが出てしまいます。
フレデさん:キャンプだと料理もおおざっぱになりがちですが、その感覚でコーヒーもちゃんと計らずにいれちゃってました……。
渡邊さん:コーヒー豆は粉の状態なら、大さじやカレースプーンすりきり2杯で約10gです。あとは、家であらかじめ計っておいて1杯分ずつジップ袋に小分けにして持って行くのもいいと思います。
フレデさん:2人分のコーヒーを一度にいれたり、キャンプでよく使う大きめのマグカップやシェラカップでたっぷり飲んだりする場合は、この比率で分量を増やせばいいんですか?
渡邊さん:そうですね。例えば、お湯360mlに対してコーヒー豆20gで約300mlのコーヒーができますよ。
この割合でちょっと濃いな、苦いなと思ったら、抽出するお湯の量を増やしたり、豆を減らしたりするのではなく、基本の分量でいれた後で、お湯で薄めてください。
<基本2:挽き方>抽出器具に合わせて挽き方を変える
渡邊さん:基本の2つ目は、コーヒー豆の“挽き方”です。抽出方法によって、お湯とコーヒー豆が触れる時間が違ってくるので、粉の粗さを変えないと味が違ってきてしまうんです。
フレデさん:なるほど!豆の挽き方は、自分の好みじゃなくて、使う器具に合わせて選ぶ必要があるんですね。
渡邊さん:その通りです。キャンプでよく使われる器具ごとのおすすめの挽き方はこちら。
<キャンプでよく使われる抽出器具とおすすめの挽き方>
・直火式エスプレッソメーカー:細挽き(写真左)
・ハンドドリップ:中~中細挽き(写真中央)
・コーヒープレス:粗挽き(写真右)
スターバックスコーヒーでは豆を購入する際に店舗のバリスタに抽出の方法を伝えれば、適切な挽き方にしてくれますよ。お気軽にご相談くださいね。
フレデさん:私が使っているハンドミルでも豆を挽く粗さを調整できるのですが、いつも迷っていたので勉強になりました。
<基本3:水>できれば湧水などおいしい水を使いましょう
渡邊さん:基本の3つ目は、“水”です。実はコーヒーの98%は水なので、水選びも重要なポイント。自然が豊かなキャンプ場では、おいしい湧水をくめるところもあるので、せっかくならそういった水を汲んでコーヒーをいれてみましょう。
フレデさん:キャンプ場によっては炊事場の蛇口からでる水が天然水になっていることもあるので、水がおいしいキャンプ場を選ぶのもいいですね。いろいろなキャンプ場を巡って、その土地の水でコーヒーを飲み比べるのも面白そう。
渡邊さん:湧き水や天然水がない場合は、市販のミネラルウォーターで“軟水”を選んでください。外国産のミネラルウォーターに多い“硬水”は苦味が過度にでてしまうことがありますので。
<基本4:鮮度>鮮度を保つ持ち運びが大切
渡邊さん:基本の4つ目は、“鮮度”です。突然ですが、フレデさんはコーヒー豆をどうやって保管していますか?
フレデさん:ジップ袋に入れて、密閉できる缶にしまっています。
渡邊さん:素晴らしい。バッチリです。コーヒー豆は鮮度で味が変わります。酸素、熱、湿気、光などにあたると風味が落ちてしまうので、保存や持ち運びに注意しましょう。
・空気に触れないように密閉できる容器に入れる
・直射日光が当たらないようにする
・常温で保存する
キャンプ場に持って行くときにも、この3つを意識して持ち運びしましょう。
フレデさんのようにチャック付きポリ袋に豆を入れて持ち運べば、コンパクトだし、酸化も防げるのでキャンプにおすすめですよ。
3.豆選びは特徴を理解してお好みで
フレデさん:コーヒー豆って種類が多すぎて、正直どれを選んだらいいか分からなくて。豆を選ぶポイント、ぜひ教えてください!
渡邊さん:基本的には好みで選んでもらえればいいと思います。ただ、豆の産地や焙煎の度合いでどんな違いがあるのかを理解しておくと、お気に入りが見つけやすくなると思うので、解説しますね。
生産地から豆を選ぶ
渡邊さん:コーヒー豆の産地は約70か国です。コーヒー豆は生産地の地形や気候に大きな影響を受けて、独自の風味が生まれます。
主要なコーヒー生産地は「三大生産地」に分けられるので、エリアごとに大まかな特徴を覚えておくといいですよ。
■ラテンアメリカ(中南米)
<代表的な豆>
<特徴>
世界的に一番生産量が多いのがブラジルやコロンビアなどを含む中南米。軽やかでバランスがいいので誰でも楽しみやすい。季節でいうと、よく晴れた春から初夏のイメージ。
■アフリカ
<代表的な豆>
<特徴>
コーヒーがもともと自生していた原産地。個性豊かな豆が多く、エキゾチックで鮮やかな印象。ギラっとした太陽が似合う。真夏にぴったり。
■アジア/太平洋
<代表的な豆>
<特徴>
どっしりした重厚感があり、大地を思わせるような印象。季節なら秋冬。涼しい場所で静かに飲むとコーヒーが持っている力強さをもらえる。
フレデさん:70か国全ての特徴を覚えるのは大変ですが、3つのエリアに分けてざっくり覚えればいいんですね! 今まで中南米の豆をよく選んでいたので、今度は違うエリアにチャレンジしてみます。
焙煎度合いで選ぶ
渡邊さん:コーヒー豆を選ぶポイントの2つ目は味わいの “強弱”が変わる“焙煎”です。コーヒー豆は焙煎するとどんどん色づいていくと同時に、酸味が取れていって、ローストによる甘みが出てきます。
そして、さらに焙煎を進めると、力強い味わいや苦みが強くなっていきます。
例えばスターバックスの場合は、焙煎度合いが違う3つのローストを用意しています。
■ブロンドロースト(写真左)
焙煎時間が短く、軽やかでトーストのような香りです。
■ミディアムロースト(写真中央)
ちょうど中間のミディアムローストはバランスがよく、まろやかで風味が豊かなコーヒーが多いです。
■ダークロースト(写真右)
焙煎時間が長く、スモーキーで力強い味わい、しっかりしたコクが特徴です。
フレデさん:コーヒー豆の産地で味わいの方向性を選んで、焙煎度合いで強弱を選ぶ。これからは意識してコーヒー豆をセレクトしてみたいと思います。
キャンプのシーンで豆を選ぶ
渡邊さん:キャンプではコーヒーを飲みたくなるシーンごとに豆を選ぶという楽しみ方も面白いと思いますので、各シーンでおすすめのスターバックスの豆をご提案します。
スターバックスで一番人気のあるコーヒーです。いきいきとした、元気をもらえるようなコーヒーなので、設営後に一息ついて、その後の夕飯の準備に向けてエネルギーをチャージしたいときにぴったりです。
スターバックスで一番焙煎が深いコーヒーです。焚き火にも負けない強いスモーキーな香りと味わいが、焚き火とベストマッチ。ミルクをたっぷり加えると夜のくつろぎのひとときにも。
大地を思わせるような力強さがあるコーヒーです。大自然の中で迎える静かな朝、厳かな雰囲気のなかでのメディテーションタイムにぴったりで、自然と一体化するような気分が味わえます。
フレデさん:キャンプでも家でも1日に何回もコーヒーを飲むので、シチュエーションに合わせてコーヒー豆を変えてみるのはいいですね!挑戦してみます。
人気のキャンプ料理とのペアリング
渡邊さん:キャンプ料理とのペアリングを考えてコーヒー豆を選ぶのもおすすめです。人気のキャンプ料理に合わせてマッチするコーヒー豆を紹介します。
ハムやチーズ、野菜やハーブと相性がいい「スマトラ」は、キャンプの朝ごはんの定番のホットサンドやトーストに合わせやすいコーヒーです。力強いパワーをもらえるコーヒーなので、気持ちいい朝のスタートになりますよ。
ステーキと合わせるなら、まるでお酒を飲んでいるような高揚感が味わえる飲み物がいいですよね。そこでおすすめなのがコールドブリューコーヒー(水出しコーヒー)をジンジャーエールで割ったアレンジです。詳しい作り方は後ほどご紹介します。
スターバックスのコーヒーの中でフレンチローストに次いで焙煎が深い「イタリアンロースト」は、スモーキーさにプラスしてカラメルのような甘さも楽しめます。焼きマシュマロのような濃厚な甘さにもよく合いますよ。
フレデさん:コールドブリューコーヒーとジンジャーエールを合わせるのは意外でビックリしました!たしかにステーキにも合いますね!コールドブリューは作ったことがないので、あとで詳しい作り方を教えてください。
渡邊さん:はい。コールドブリューの作り方と一緒に詳しいレシピを後ほど紹介しますね。
4.【基本のドリップ】おいしいキャンプコーヒーのいれ方
渡邊さん:それではいよいよ、おいしいコーヒーのいれ方をレクチャーしていきます。まずは基本のドリップコーヒーのいれ方を紹介します。
フレデさん:お願いします!
渡邊さん:フレデさん、今まで紹介したコーヒーの中で、どのコーヒーを飲んでみたいですか?
フレデさん:キャンプの朝に合うと言っていた「スマトラ」が、今まで飲んだことがないタイプなので気になっています。
渡邊さん:いいセレクトですね!木々に囲まれたロケーションで、しかも今日のような湿度のある日にはとても合うコーヒーですね。では、さっそくハンドドリップでいれていきましょう。
必要な道具と材料
<道具>
ケトル(細口)
ドリッパー
サーバー
ペーパーフィルター
<材料>
コーヒー豆(中挽き)・・・20g
お湯・・・360ml(丁度だと注ぎにくいので、すこし多めに用意しましょう)
渡邊さん:ドリッパーはお持ちのもので結構です。できればケトルは細口のものをご用意ください。コーヒーを抽出するときに、細く優しくお湯を注ぐのがおいしいコーヒーをいれるコツです。
ステップ① お湯を沸かす
渡邊さん:まずはお湯を沸かしましょう。コーヒーをいれるお湯の適温は90~96℃。一度沸騰させてから、火から下ろし、30秒程度置くと適温になります。
フレデさん:標高が1500mだと95℃くらいで沸騰するので、標高が高いキャンプ場なら沸騰してすぐ抽出できますね。
渡邊さん:お湯は少し多めに沸かして、コーヒーを入れる前にサーバーやカップをお湯で温めておくと、アウトドアでもコーヒーが冷めにくくなりますよ。
ステップ② コーヒーを蒸らす
渡邊さん:コーヒーの粉の中心から全体にゆっくりとお湯を回しかけ、いったん20~30秒蒸らします。このときコーヒーの粉に顔を近づけると良い香りがしますよ。蒸らす工程が風味を引き出すポイントなので忘れずに!蒸らす工程でサーバーに落ちたコーヒーはそのままでOKです。
ステップ③ お湯を注いでコーヒーを抽出し始める
渡邊さん:「の」の字を描くように粉の中心から円を描きながらゆっくりお湯を注ぎます。だいたい10円玉から100円玉くらいの円にお湯を回し入れるイメージです。お湯は注ぐというより、コーヒーの粉に乗せに行く感じで。できるだけ注ぎ口を豆に近づけて優しく注ぐのがポイントです。
ステップ④ 3回くらいに分けて丁寧に抽出する
お湯は一度に注がずに、ペーパーフィルターの2/3くらいのところまでお湯が上がってきたら、止めて、下がってきたらまた「の」の字を描くようにお湯を注ぎます。だいたい3回くらいで360mlのお湯を注ぐペースです。
また、2回目以降のお湯は1回目よりも高い位置まで注がないようにすると、コーヒーの層が保たれ、風味のバランスを保ちやすくなります。
ステップ⑤ 最後までお湯は落とさないで完成
渡邊さん:目標とする出来高(今回は300ml)のコーヒーが落ちたら、フィルターに残ったお湯が落ち切らないうちにドリッパーをサーバーから外して完成です。最後までお湯を落とし切ると雑味まで抽出される原因になります。最後にコーヒーの濃度を均一にするためにサーバーをまわして攪拌してください。
フレデさん:スマトラは初めて飲みましたが、ハーブのような香りがいいですね。普段こんなパンチがきいたコーヒーは飲んでなかったんですが、今日のキャンプ場の雰囲気にすごく合いますね!
渡邊さん:そうですね。スマトラはスターバックスのコーヒーの中でも特にパワーを感じる豆です。コーヒーを飲むときに、お蕎麦をすするようにして空気を含みながら飲むと鼻から抜ける香りをより楽しむことができますよ。
アイスコーヒーは水を半分にして氷で急冷する
渡邊さん:夏キャンプだとアイスコーヒーも最高ですよね。アイスコーヒーをいれる場合は、手順はドリップコーヒーと同じですが、お湯を半分にして代わりに同じ量の氷を足します。濃く抽出して、氷で薄めながら急冷するんです。
フレデさん:なるほど!コーヒー豆の分量は変えないんですね。毎回アイスコーヒーが苦くなりすぎて失敗していたのは、豆を入れ過ぎていたからかも…。
渡邊さん:サーバーに氷を入れて、その上にドリップで抽出したコーヒーを落としてアイスコーヒーを作ります。氷の上にコーヒーを落とすことで、急速に冷やされ風味が閉じ込められて、香り豊かなアイスコーヒーになります。
渡邊さん:あとは基本のドリップと同じように、「の」の字を描くように豆の中心から円を描きながらゆっくりお湯を注ぎ、コーヒーを落として完成です。
フレデさん:コーヒーが落ちて、氷がカランと溶けていく音が涼しげでいいですね!アイスコーヒーにはどんな豆がおすすめですか?
渡邊さん:アイスコーヒーには、味わいがしっかりしつつもすっきりしている豆がぴったりです。スターバックスの豆だとグアテマラ アンティグア等がおすすめですよ。
5.コールドブリューコーヒーのいれ方とアレンジ術
渡邊さん:実は個人的にキャンプにおすすめしたいのが、コールドブリューコーヒー(水出しコーヒー)です。私自身も家族でアウトドアに行くときにはよくコールドブリューコーヒーを仕込んで持って行きます。
フレデさん:キャンプ場でいれるのではなく、あらかじめ作っておいて持って行くんですね?
渡邊さん:そうなんです。コールドブリューは抽出に12時間ほどかかるので、前日の夜にキャンプ飯の下準備と一緒にやっておくとちょうどいいですよ。のちほどアレンジレシピも紹介しますが、コールドブリューコーヒーを持って行くと、キャンプコーヒーの楽しみ方のバリエーションが広がりますよ。
フレデさん:コールドブリューにはどんな豆が向いていますか?
渡邊さん:キュッとしまったキレのあるアイスコーヒーに比べて、コールドブリューはなめらかさと甘さが特徴の仕上がりになります。なので、チョコレートのような風味があるコーヒーやアフリカ産のフルーティーなコーヒーがおすすめですが、ぜひいろいろなコーヒーで試してみてください。水を使って時間をかけて抽出していくので、豆は中~粗挽きで用意してくださいね。
必要な道具と材料
<道具>
サーバー
<材料>
コーヒー豆・・・50g
水・・・450ml
ストレーナーに粉を入れて冷蔵庫で12時間
渡邊さん:コールドブリューストレーナーに中~粗挽きのコーヒー豆50gを入れて、水で豆を湿らせます。コーヒー豆を入れたストレーナーをサーバーなどの容器に入れ、450mlの水に浸して、冷蔵庫で12~20時間かけて抽出したら完成です。
専用のコールドブリューストレーナーがない場合は、お茶用のパックやコーヒープレスでも代用できます。
あとは、ストレーナーを取り出して、出来上がったコールドブリューコーヒーを密閉容器に入れてキャンプに持って行けばOK。飲むときには、お水で約1.5倍に薄めて飲んでください。アレンジコーヒーのする際には、希釈していない状態のものを使用するとコーヒーの味わいをしっかり感じられるのでおすすめです。
コールドブリューコーヒーアレンジ術
渡邊さん:コールドブリューコーヒーは簡単に作れて、しかもアレンジの幅も広いのが魅力です。濃いめに作るので、炭酸やお酒などで割ってアレンジしてもコーヒー感が出やすいんです。そこで、今日はキャンプで映えるコールドブリューのアレンジレシピを2つ紹介します。
■コールドブリュー+フルーツジャム
渡邊さん:一番シンプルなアレンジが、コールドブリュー+フルーツジャムです。水で1.5倍に薄めたコールドブリューコーヒーに、ジャムをお好みで入れて混ぜるだけ。ジャムはオレンジやアップルがおすすめで、ベリー系だとちょっと味が強いかもしれません。
フレデさん:ジャムを入れることでコーヒーのフルーティーさが際立って美味しいですね!キャンプに行くと道の駅などでよく地場産フルーツを使ったジャムが売っているので、これはいいですね。
■コールドブリューコーヒー+ジンジャーエール
渡邊さん:次は、コールドブリュー+ジンジャーエール。先ほどステーキに合うコーヒーとして紹介したアレンジです。
作り方は簡単で、グラスにジンジャーエールと氷を入れて、そこに希釈していない状態のコールドブリューコーヒーを静かに注ぎます。スプーンにあててゆっくり注ぐときれいなグラデーションに仕上がりますよ。最後にライムを添えて完成です。ジンジャーエールとコーヒーの割合は、1:2を基準にお好みでどうぞ。
フレデさん:コーヒーのカラメル感とジンジャーエールのスパイス感が合わさって、クラフトコーラのような味わいにも感じるし、でも今までに飲んだことがない味もして不思議ですね。とても美味しいです!お肉との相性もばっちりでした。
6.本格コーヒーでキャンプでほっと一息至福の時間を
スターバックスのコーヒースペシャリスト、渡邊さんにキャンプコーヒーの極意を教えていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
フレデさんは「今までブラジルなど中南米のコーヒー豆ばかり選んでいて、アフリカやアジアの豆には手を出せていなかったので、今回は新しい発見ができました」と感想を教えてくれました。
今回渡邊さんに教えてもらった基本をしっかりおさえて、いろいろなコーヒー豆やいれ方、アレンジにチャレンジしてみると、キャンプコーヒーの楽しみも広がりそうですね。
スターバックスのコーヒー豆なら近くの店舗はもちろんキャンプに向かうサービスエリアでも買うことができるのでおすすめ。ぜひスターバックスのコーヒー豆で、キャンプコーヒーを楽しんでみてください。