【教えて!キャンプ料理】vol.3 「キャンプ当日の調理スケジュール、どうしてる?」

【教えて!キャンプ料理】vol.3 「キャンプ当日の調理スケジュール、どうしてる?」

2022.3.9


こんにちは、アウトドアライターの山畑理絵です。キャンプをはじめて早10年。なのに、キャンプ料理は人に任せっきりだった「食べ専女子」の筆者が、さまざまなキャンプの達人のもとを訪ね、キャンプ料理のイロハを教えてもらう旅に出る本連載。

これまで、キャンプ料理道具のイロハやノウハウ、おしゃれなキッチンを作るコツを教えてもらいましたが、今回も引き続きキャンプ歴20年のtomokokurosakiさんにご登場いただき、キャンプ当日の調理スケジュールをヒアリング。ベテランキャンパーならではの効率のいいスケジュールを教えていただきました。

キャンプ当日の調理スケジュールはどう組み立てる?


キャンプ場に到着して、テントの設営をすませ、いざくつろぎタイム。あれ、でも、料理っていつから調理しはじめればいいんだろう? 外だといつもより調理に手間がかかりそうだけど、早く作りすぎると冷めちゃうし、かといって、みんなをお腹ペコペコで待たせちゃうのもなんだか嫌だし……。

いくら道具をしっかり準備していても、キャンプ当日はそんなギモンが浮かぶことも。そこで今回は、当日の調理スケジュールをどう組み立てているかをお聞きしました!

今回の先生キャンパー:キャンプ歴20年の人気インスタグラマー「tomokokurosakiさん」


■tomokokurosakiさん
月1~2回のペースでキャンプに繰り出し、家族やキャンプ仲間とともにそとあそびを楽しんでいるベテランキャンパー。最近は、数十年前に販売されていたヴィンテージアイテムを取り入れたサイト作りに没頭中。好きなキャンプ場は、山梨県の「浩庵キャンプ場」と、神奈川県の「青野原オートキャンプ場」。キャンプ歴は約20年。
Instagram : @tomokokurosaki

キャンプ料理を楽しむにはどんなスケジュールにすればいい? ベテランキャンパーに一問一答!


デイキャンプ当日、tomokokurosakiさんが実践している調理スケジュールとは?

Q.当日の調理スケジュール、どう組み立てていますか?

A.当日にする作業をいかに少なく、時短できるか。これが一番大切で、準備の段階から、当日の調理スケジュールの調整がはじまっています。

わが家の場合は、まず前日までにメニューを決めて買い出しをし、さらに下準備まで済ませておきます。デイキャンプの場合、1泊するキャンプよりも当日のフリータイムが限られていますよね。当日の工程をなるべく少なくすると、作業に追われることから解放されるので、心身ともに余裕ができてよりリラックスして過ごせるかなと思っています。

サンドイッチに詰めるコールスローなどは、タッパーや密閉袋に入れて持って行くそう


Q.調理を時短するために工夫していることはありますか?

A.工夫している点は2つあります。1つめは、 下準備 。家でできることは前日に済ませて、キャンプに持って行きます。

A.そして2つめは、 作る料理と材料をメモしておくこと。デイキャンプの場合、わたしは大体お昼で2つのメニューと、おやつを作ります。書き出しておくと、パッと見て頭の中が整理できるので、次に何をしておくべきか、作業内容を把握しやすくなりました。盛り付け方もイメージしておくと、よりスムーズに作業できます。


Q.調理スケジュールでミスしてしまったことはありますか?

A. ひとつの料理に時間がかかりすぎて、みんなお腹ペコペコで待ってる……なんてことがありました。なので、 すぐできるものと、少し手間がかかるもの、2つのメニューを用意する ようにしました。特に子どもは、「ごはん待てない~」ということも多いので。

ちなみに、今回のデイキャンプは、すぐできるものとして「スパムサンド」、少し手間がかかるものには野菜と鶏肉を詰め込んでスキレットで蒸し焼きにする「ぎゅうぎゅう焼き」を作りました。

2品に加え、おやつはカットフルーツの盛り合わせ

Q.その手順も教えてください!

A. 先にぎゅうぎゅう焼きの食材をスキレットに入れて火にかけ、その間にスパムサンドを作ります。フルーツは傷みやすいので、ぎゅうぎゅう焼きが出来上がる直前か、食べ終わってから。
切って盛り付けるだけなので手間要らずですが、あるだけであっという間にテーブルが華やかになるので、なにか物足りないな、オシャレな食卓にしたいな、というときにもオススメですよ。

透明カップに入れることで、より見映えがよくなります

Q. ちなみに、「これあると使える!」な食材はありますか?

A. 今回も使いましたが、スパム缶ですね。冷やさなくていいし、主役にもなるし、そして焼くだけでいいという手軽さ。時短にもつながるので、キャンプに行くときは常備しています。


なるほど、キャンプ料理を効率的に作るにはこんな段取りで進めればいいんですね。どれも実用的なアイデアばかりで参考になりました。読者の皆様も次のキャンプでぜひ試してみてください。
tomokokurosakiさん、ありがとうございました!
「教えて!キャンプ料理」はこれからも続いていきますので、次回以降もお楽しみに。

WRITER PROFILEライタープロフィール

山畑理絵
春夏秋冬、日本の美しいフィールドを求めてフラフラしているアウトドアライター。元アウトドア用品店勤務。自分にとって心地のいい暮らしを模索しつつ、自宅の庭にハーフビルドしたログハウスで、MYギアを愛でながら鋭意活動中。キャンプと登山歴は10年。

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