コロンビア主催秋山トレッキングイベントで、野菜たっぷりの山ごはん料理を勉強してきました!

コロンビア主催秋山トレッキングイベントで、野菜たっぷりの山ごはん料理を勉強してきました!

2022.3.9

去る11月10日、コロンビアさん主催のイベント、その名も「富士山を望む秋山トレッキング〜人気フードコーディネーターと山ごはん料理デビュー」に参加してまいりました。


個人的には9月に開催した「百景ごはん部決起会」以来の山登り。秋山欲求も高まってきたところでしたので、とても楽しみにしておりました。

また、トレッキングイベントを主催してみての難しさも痛感していたので、後学のために…ということもありますが、何より山ごはん料理のワークショップもあるということで、ソトレシピとしても取材しないわけにいきません!

コロンビアモントレイルのレンタルサービスも!


目的の山は神奈川県の丹沢山系にある「大野山」。駅からのアクセスもよく、駅周辺には温泉施設もあり登山初心者にぴったり。ピストンではなく別の駅側にも下れるほどルートも豊富。なにより山頂から望む富士山は「関東の富士見100景」に選ばれているというから、期待せずにはいられません。


集合場所は三角屋根のかわいい駅舎の谷峨駅(御殿場線)。降車すると受付に多くの人が並びます。


そして、なんと今回はコロンビアモントレイルを貸し出してくれるサービスも! レンタルシューズは、
バハダⅢウインター
マウンテンマゾヒストⅣ
カルドラドⅢ
の3種。
実は以前バハダⅡを履いていたこともあり、今回新作を試し履きできるということで、バハダⅢを事前に申し込んでおいたのでした。

手にした瞬間驚いたのはその軽さ! これならどこまででも歩けそうな気がします。ウインター仕様だからアッパーのメッシュは塞がれ、シューズ内は起毛されているから暖かい!それなのにこの軽さ(片足300g以下)を実現しているのだからびっくりしますよね。


素晴らしい秋晴れの中、秋山トレッキングスタート!



準備運動をすませ、30名ほどの参加者は4班のチームに分かれて登山開始。田んぼの間の舗装路をしばらく歩いていくと吊り橋が現れます。一度に10名ほどしか渡れないようで、チームごとに渡ります。


うしろ姿でお分かりいただけると思いますが、参加者の2/3は女性でした。やはり「山ごはん料理」への意識の高さの差が、そのまま男女比になっている気がします…。


それにしても気持ちのいい秋晴れ!


舗装路を歩ききり、民家の脇の小径からいよいよトレイルへ。序盤は色づきはじめた木々の中をゆるやかに登っていきます。


大野山ではルート中に木彫りの動物たちがいたるところに置いてあり、これもまた飽きのこない楽しみのひとつ。


50分ほどトレイルを歩くと、一度車道に出て休憩所が現れます。エスケープも容易で実に安全!ルート途中にはいくつもトイレがあり、女性でも安心して登山を楽しむことができそうです。


 
休憩所では里芋や柚子などが無人販売されています。驚いたことに漬け物やジャムなど加工品まで置いてあって、ちょっと無人販売の域を越えちゃってますよね。


登りも後半戦に入ると、それなりの標高差を上げていきます。安心安全だけでなく、登り応えもしっかり。


標高が上がってくると増えてくるのがススキ!10月中旬〜11月中旬くらいは美しいススキが楽しめる大野山。これまた素敵。しかし、ずいぶんと雲が増えてきましたよ……。


背の高さほどのススキの間を登っていきます。秋山満喫!スタッフの方に写真を撮っていただいたので、撮り返してやりました(笑)。


ススキの群生を歩いていると、木彫りのウサギが表札を携えています。おそらく、スカイツリーと同じ高さまできたようです。


ススキもたくさんですが、ネコジャラシもいっぱい!


ほどなくして山頂に到着!


 
富士山は心の眼で見ることにしました(涙)。


山頂はかつて牧場だったようで草原が広がり、たくさんの登山客が思い思いにランチタイムを楽しんでいます。そう!実にお腹がすきました!

みなくちなほこさんが山ごはん料理を伝授!



メインイベント、山ごはん料理のワークショップの開始です。講師はアウトドア料理を得意とするフードコーディネーターの「みなくちなほこ」さん。著書も多数あり、さまざまなメディアで活躍されるアウトドア料理界の重鎮的存在(勝手に思ってます)!


空腹でぐぅぐぅ主張の激しいお腹を黙らせながら、配られた食材を使って調理していきます。まずは「野菜たっぷりスープパスタ」です。ちょっと待って、山ごはんで“野菜たっぷりってどうゆうこと?”ってなりますよね。


答えはコレ“乾燥野菜”です! 今回のイベントには熊本県で乾燥野菜をはじめとした加工食品を販売する「株式会社HOSHIKO」さんも参加されていて、食材提供をしてくださっているのです。

乾燥野菜はとっても軽くてちっとも重さを感じません。しかもコンパクトだし。それでいて湯通しすればしっかり野菜となるので、山でも“たっぷり”野菜をいただけるわけです。

確かに山ごはんって野菜不足になりがちなので、この軽さとコンパクトさで野菜を運べるのは大変魅力的ですよね。食材を切ったりしなくてもいいしゴミも出ないからキャンプ料理との相性も抜群ではないかと!


でわでわ、お湯を沸かしてまずはペンネを茹でていきます(レシピは記事の最後に記載)。ペンネはドライトマトとともにパックされていて流石芸が細かい!3分で茹で上がるタイプでガス消費も抑えられたチョイス。

ちなみに、クッカー、バーナー、ガス缶は人数分すべて「コールマン」さん提供!


つづけて、HOSHIKOさんの乾燥野菜を入れます。コンパクトだった乾燥野菜がふわーっと大きくなってきました。ただ、ペンネと野菜だけだとお腹は満たされないような……。


そこで登場ジャッキーカルパス! 山にも気軽に持っていけて、肉感もあるサラミ(ドライソーセージ)を投入すれば満足度もUP! ただしそのまま入れるのではなく、割って入れることでスープに旨味が染み出るとのこと。なるほど!これは勉強になります。


スープパスタができあがったら、クッカーのフタ側で「ベーコンエッグサンド」を作ります。クッカーにベーコンを敷いて弱火にかけて脂をにじませていきます。コールマンの「パックアウェイ(TM)ソロクッカーセット」はノンスティック加工が施されているので、ベーコンの脂で十分。サラダ油などが不要なので山ごはんにぴったり。拭き取るだけで汚れも落とせるので大変便利です。


十分に脂がにじんできたら卵を落として焼くだけ!超簡単です!
いよいよ実食!

野菜たっぷりスープパスタはびっくりするほど野菜のお出汁が出ています!山で袋麺とかインスタントの味噌汁などをいただいている方にぜひオススメしたいです。野菜の旨味たっぷりで、カルパスのおかげで食べ応えもありすごい満足感。みなくちさん自家製のマヨネーズを塗ったパンでいただくベーコンエッグサンドは、もう言わずもがなでした!


さらなるご褒美のカフェタイムは、みなくちさん提供のオープンサンド、ドライトマトジャムとクリームチーズ&ツナHOSHIKO、ゴボノーラ(ごぼうをベースにした野菜シリアル)のエナジーバー、自家製セミドライバナナと豪華絢爛!コロンビアスタッフに淹れていただいたコーヒーとともに、満足感にとどめを刺します。


至福のランチ&カフェタイムを過ごした後は、はかなくも下山開始です。山北駅へのゆったりとした下山ルートは、会話をしながら歩くのにぴったり。すっかり打ち解けた皆さんと歩く道すがらは楽しくもあっという間の時間でした。

残念ながら富士山は望めませんでしたが、美しいススキと紅葉を楽しめて、山ごはん料理の学びの多い山行となりました。参加してよかった!

ちなみに、コロンビア公式ブログ「CSJmagazine」でも、イベントレポートの記事が公開されておりました!ぜひこちらもご覧になってみてください!
【イベントレポート】"富士山を望む秋山トレッキング"人気フードコーディネーターと山ごはん料理デビュー!

最後に、ワークショップで作ったレシピを記載します。

【野菜たっぷりスープパスタ】
<材料>
HOSHIKO洋野菜ミックス…10g
ドライトマト…2枚
3分ペンネ…50g
サラミ(mini)…6本
顆粒コンソメ…1パック
水…400cc
塩、こしょう…適量
<作り方>
① クッカーに400ccの水を入れて沸騰させる。
② 材料全てを入れ、再び沸騰したら火を弱めて3~4分煮込む。
③ 好みで塩、こしょうで味を調える。

【ベーコンエッグサンド】
<材料>
卵…1個
ベーコン(短いもの)…3枚
<作り方>
① クッカーにベーコンを敷いて弱火にかける。
② 脂がにじんできたら卵を落として焼く。

WRITER PROFILEライタープロフィール

渡辺有祐
株式会社フィグインク代表取締役。キャンプから登山、ダウンリバーまで、野外活動を趣味としながら、書籍の編集ライティングを生業とする。企画・編集担当した本に「新しいキャンプの教科書」(池田書店)「ブッシュクラフト入門」「CAMPLIFE」「メスティンレシピ」(山と渓谷社)「自作キャンプアイテム教本」「ジビエ 解体・調理の教科書」(グラフィック社)「ヤマレコのとっておきの登山ルート30選」(大泉書店)など。WEBメディア「CANMP HACK」や「.HYAKKEI」にも寄稿し、当サイトの編集長を務める。

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