多くのキャンパーが愛用しているメスティン。シルバーの箱型に黒や赤の取手という、どれも似たようなデザインで個性が出しづらいアイテムでもあります。
そこで、今回はソトレシピが監修した『メスティンBOOK』から、メスティンのカラーリングの方法をご紹介! 誰でも手軽に個性が光るメスティンが手に入る、おすすめカスタマイズです!
《おさらい What’s メスティン?》
メスティンは、ごはんを炊く以外にもさまざまな用途で使うことができる便利な飯ごう。お鍋やフライパン、蒸篭の代わりにもなり、煮る・焼く・蒸す・揚げるなど、あらゆる料理で活躍します。オーブンやトースターでも使用でき、パンやケーキを焼くこともできますよ。
① ペーパーウエス:汚れを拭きとるのと養生に使用
② ハサミ:養生用の紙を切るのに使用
③ 耐水ペーパー:#240〜320の粗さを使用
④ マスキングテープ:養生テープとして使用
⑤ メスティン
⑥ 耐熱塗料:メスティン使用時を考慮して熱に強い塗料
⑦ シリコンオフスプレー:油分を拭き取るための薬剤
⑧ ラッカーうすめ液:汚れを拭き取るのに使用
⑨ 空き缶:塗装時にメスティンを支えるために使用
⑩ ダンボール:塗装するときに使用
その他:ドライヤーを塗料乾燥に使用
どれもホームセンターで手に入る材料ばかり。耐熱塗料はお好みの色を選んでくださいね。
それではさっそくカラーリングしていきましょう。今回はフタの表面を黒色にします!
耐水ペーパー(#240〜320)でフタの表面を擦り、傷をつけていきましょう。細かい傷をつけることで、塗料が乗りやすくなる効果があります。
シリコンオフスプレーをフタの表面に吹き、ペーパーウエスでワックスや油分を取り除きます。
さらに、ラッカーうすめ液をペーパーウエスに染み込ませ、磨きながら汚れを取り除きましょう。油分やラッカーを落とすことで、塗料がなじみやすくなります。
フタの裏側に塗料がつかないように養生します。フタの大きさを合わせてハサミで切ったペーパーウエス(紙ならなんでもよい)を、マスキングテープで貼りつけます。隙間ができないようにしましょう。
ダンボールに空き缶を入れ、その上にメスティンをセット。スプレーの勢いや風で倒れないように、缶とダンボール、缶とメスティンをそれぞれマスキングテープで固定します。
塗装の前に耐熱塗料のノズルに詰りがないか、一度スプレーで確認後、ムラができないように腕を動かしながら全体にスプレーします。一方向の動きを繰り返して吹きつけた方がダレにくいです。何回かに分けながら、薄く塗るとキレイに仕上がります。
全体にスプレーしたら縁などに塗り残しがあっても一度やめて乾かします。自然乾燥でもOKですが、ドライヤーで乾燥させると時短に。ドライヤーの風でメスティンが倒れないように。塗料が8割ほど乾いたら、ムラがなくなるまで塗装と乾燥を繰り返します。やりすぎると縁に塗装がたまってダレてくるので注意。
塗りムラがなくなり乾燥したら、裏面の養生を剥がします。塗料が乾ききると、養生を剥がす際に一緒に剥がれてしまうことがあるので、完全に乾く前に剥がしましょう。あとは1日自然乾燥させたら完成です! 塗料の臭いが残っている場合は、お湯に何度かつけると取れます。
同じメスティンなのに、フタを塗装するだけで見違えるほどカッコよくなりました! 個性がでて、これだけで普段のキャンプ飯が楽しみになります。
すす汚れが目立ち始めていたのですが、まるで新品のような仕上がりになったこともポイント。汚れたメスティンのリペアにもおすすめのカスタマイズですね。
今回ご紹介したメスティンのカラーリングは誰でも簡単にできちゃいます! ぜひ自分だけのオリジナルメスティンを作ってみてください。